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スマートシティに関する用語・ガイドライン 国際規格PAS180・181が発行

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BSI(英国規格協会)は、スマートシティに関する国際規格「PAS 180」(スマートシティ用語規定)と「PAS 181」(スマートシティとスマートコミュニティ戦略立案のガイド)を発行した。

「PAS 180」は、デベロッパーやデザイナー、製造業者、顧客がスマートシティに関して意見を交わす際に使用する用語の定義を定めた規格。これにより将来の都市形成に向けてビジョン、直面している課題やスマートシティの機能について議論する際に、用語の混乱による誤解を防いで意見を集約することが可能になる。

「PAS 181」は、スマートシティを確立するための意思決定のフレームワークを規定したガイドライン。将来の理想的な都市像に近づけていくための戦略を立て実行していく上で、より効率的かつ効果的な方法で物事を決めていく方法をフレームワークの形で示している。

BSIは、これらの次の段階として「PAS 182」(スマートシティ・データコンセプトモデル)の策定を進めており、スマートシティに必要な情報やデータを組織間で共有するためのモデルを提示する予定。また、BSIの規格開発部門は、これらのPASのISO化を視野に入れている。

現在、スマートグリッドやクラウドコンピューティング、電気自動車などの最新技術を駆使して都市全体のエネルギー効率を高め、省資源化を徹底した環境配慮型の都市形成プロジェクトが世界各国で進められている。この目指すべき都市像は広く一般に「スマートシティ」と呼ばれており、社会的意義だけではなく、都市インフラ整備に必要となる投資額が巨大であること、電機、自動車、機械、IT、建設、素材、金融などあらゆる産業でビジネスチャンスが期待されることから、世界的に注目を集めている。

スマートシティに対して期待が増す一方、「スマートシティに関する定義」や、「どのような状態がスマートシティとして望ましいのか」に関しては、漠然としたコンセンサスが形成されつつあるもの、国際規格などの明確なガイドラインが存在していないため、都市インフラの国際調達の基本となる国際規格の整備が急務とされている。ISO(国際標準化機構)においても、日本が幹事国となって「ISO/TR 37150:2014スマート・コミュニティ・インフラストラクチャ」を2月に発行するなど、スマートシティに関する規格策定は積極的に進められている。

このような状況の中、BSIは、かねてよりイギリス政府機関であるビジネス・イノベーション・職業技能省(BIS)や学識者、業界関係者と連携し、ベストプラクティスを確立するために必要とされていたスマートシティのガイダンスについて規格策定を進めてきた。現在のスマートシティに関する国際標準化の流れの中で、意思決定のフレームワークや、既存の都市やインフラとの相互作用を規定する包括的な規格が欠けていると判断し、「PAS 180」「PAS 181」をはじめ、その不足部分を補完する規格を策定する計画を進めている。

なお、PAS規格は、信頼できる公に認知された規格を作成したいという希望があれば、どのような組織(企業、政府機関、団体、NPO、学術機関など)でも作ることが可能。PASが国際的に広く活用された実績をもとに、BSIが国際規格とすることをISOに提案することで、PAS規格からISO化された規格がこれまでにも多く存在しており、現在BSIグループジャパンにおいても数件のPAS規格策定プロジェクトが進行している。

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