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住友電工の「追尾型」太陽光発電装置が製品化 発電効率は通常の2倍

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住友電工の「追尾型」太陽光発電装置が製品化 発電効率は通常の2倍

住友電工は、27日、化合物系の太陽電池を用い、太陽を追尾しながらレンズで太陽光を集め発電する「集光型太陽光発電装置(CPV)」を製品化し、宮崎大学の木花キャンパス内に設置、発電を開始したと発表した。

CPVは、発電効率が極めて高い化合物半導体の発電素子を用い、太陽を正確に追尾しながらレンズで直達日射光を集め発電する仕組み。住友電工は、CPVの特長として高効率、高出力でかつ高温度環境に優れた発電システムであることをあげる。

高日射環境において結晶シリコン太陽電池など従来型の太陽光発電システムに比べ、優れた発電能力を発揮する。発電効率は標準的な結晶シリコン太陽電池に比べて約2倍で、また発電素子の温度依存性がほとんどないことから、CPVは直達日射量が多く気温が高い地域で有効な発電システムとして期待されている。

発電出力比較(モロッコにおける社内実証データより)

発電出力比較
(モロッコにおける社内実証データより)

同社は、2010年より「薄型」でかつ「軽量」を特長とするモジュールの開発に着手し、2012年から社内でシステム実証運転をしてきた。今回宮崎大学は、これまでの開発成果を評価し、2014年3月19日より同社CPVを将来有望な次世代型太陽光発電システムと位置付けた研究設備として活用することとなった。

この設置したCPVは、64モジュール搭載システム2基で、2基を合計したモジュール定格出力は15kW以上(測定条件はIEC国際規格「CSTC」)となる。また、同社のCPVモジュールは、発電出力を落とすことなく「絵」や「文字」をモジュールに映し出すことが可能で、1基には全面に大学ロゴマークを表示している。

宮崎大学に設置した「集光型太陽光発電装置(CPV)」

宮崎大学に設置した「集光型太陽光発電装置(CPV)」

また、CPVでは、集光型太陽光発電装置業界でトップレベルとなる、厚み約100mm、重量10kg未満の薄型軽量モジュールを開発・採用した。薄型で軽量なモジュールは、輸送時のモジュール積載効率の向上や現地設置作業効率の向上、また、太陽を追尾する架台に多く搭載できるなどのメリットがあり、発電システムのトータルコスト低減に貢献できる。

さらに、太陽を追尾する架台の上にCPVモジュールを設置する構造のため、モジュール下のスペースを駐車場、花壇、農地等として活用し、設置エリアを有効活用することができる。

住友電工では、CPVの優れた特長を活かしながら、よりコストパフォーマンスの高い製品開発を推し進め、高日射環境の国々や地域を中心に、新しい発電システムとして拡販していく計画だ。

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