> > 丸文・理研、LEDの発光効率向上かつ低コストな製造システムを開発

丸文・理研、LEDの発光効率向上かつ低コストな製造システムを開発

記事を保存
丸文・理研、LEDの発光効率向上かつ低コストな製造システムを開発

エレクトロニクス商社の丸文(東京都中央区)は、3日、理化学研究所などとの共同研究によりLED製造プロセスにおいて光の取り出し効率を大幅に改善できる「フォトニック結晶プロセスインテグレーションシステム」を開発し、販売を開始したと発表した。

本共同研究は、ほかにアルバック、東京応化工業、東芝機械、産業技術総合研究所が参加した。

今回開発システムは、LED製造過程において、最終的に光を外部に放出するサファイア基板層に、独自のパターンを持つフォトニック結晶層をナノインプリントとドライエッチングにより形成し、今まで素子内部に戻り熱に変わってしまっていた光を外部に取り出し、エネルギー効率を大幅に向上させるもの。

従来はLEDを製造する場合には、サファイア基板層に、エッチング方式によって直接数ミクロン程度のパターンを作製するPSS方式が使われていた。このパターンを微細なフォトニック結晶層で形成することにより、PSSでは30%程度の光取り出し効率を最大で80%程度まで増加させることができる。また、パターンの深さが1/5程度で済むので、ドライエッチング時間が短縮される事により製造コストを大幅に抑えることができる。

丸文は集積回路を中心とした半導体、電子応用機器など、国内外の先端エレクトロニクス製品を販売する商社。丸文は、本システムの国内総販売元として、共同開発の特許ライセンス、各社の装置、材料を一括して販売、サポートする。

省エネで長寿命である発光ダイオード(LED)は、照明用途にとどまらず、殺菌や浄水用途などにも利用できる深紫外線LEDなど、あらゆる分野に広がっており、更なるコストダウンとエネルギー効率の向上が求められている。

LEDの効率は、投入する電気エネルギーと取り出す光エネルギーの割合“外部量子効率”で表され、「外部量子効率=電子注入効率×内部量子効率×光取り出し効率」で算出される。“電子注入効率”は、全電子のうち発光層に注入される電子の割合を、“内部量子効率”はその注入された電子のうち実際に発光する電子の割合を、“光取り出し効率”は素子内で発光した光のうち実際に外部に取り出せた光の割合を表している。

近年技術開発により素子内部での発光量は増加したが、光取り出し効率が上がらないと増加した光エネルギーは内部で熱となり、エネルギー効率が低いばかりでなく、熱による悪影響も引き起こす原因となっている。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.