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福岡市など、下水汚泥からの水素で燃料電池車を走らせる実験開始

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福岡市など、下水汚泥からの水素で燃料電池車を走らせる実験開始

福岡市は、三菱化工機、豊田通商、九州大学は共同で、下水汚泥の過程で発生するバイオガスから水素を製造する一連の設備を建設し、燃料電池自動車に水素を充填する水素ステーションの技術実証を行うと発表した。

福岡市によると、下水バイオガス原料による水素創エネ技術の実証は世界初のプロジェクト。

実証事業の名称は「水素リーダー都市プロジェクト ~下水バイオガス原料による水素創エネ技術の実証~」。国土交通省の平成26年度「下水道革新的技術実証事業(通称B-DASHプロジェクト)」に採用されて実施する。事業期間は契約締結日の翌日~平成27年3月31日まで。

都市部の下水処理場では、下水汚泥を処理する消化槽から水素に転換可能なバイオガス(下水汚泥消化ガス)が発生する。本事業は福岡市中部水処理センター(福岡県福岡市)において、このバイオガスを原料に水素を製造し、下水処理場に併設した水素ステーションで燃料電池自動車に供給することで、地産地消の水素ステーションの技術実証を行う。

水素製造技術では、高沸点化合物を含む消化ガスから高純度水素の製造を実現する

水素製造技術では、高沸点化合物を含む消化ガスから高純度水素の製造を実現する

また、バイオガス前処理工程にて副生するCO2の液化回収設備を採用し、CO2を農業用のハウスで活用することも検討する。

福岡市が下水汚泥と水処理施設を、三菱化工機と九州大学が水素を製造する技術等を提供し、豊田通商が事業化を担う。福岡市長は、2日の会見で、多くの自治体から本事業に対する引き合いが寄せられており、今後ビジネスとして展開していきたいと述べている。

三菱化工機によると、水素を製造できる下水汚泥消化ガスの発生能力がある下水処理場は、日本全国に約300カ所程度ある。本事業により燃料電池自動車普及に必要な消化ガス原料の水素ステーションの普及拡大が期待される。また、消化ガスのような再生可能エネルギーの利用により、化石エネルギーの削減に貢献できる。

【参考】
国土交通省 - 下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の実施技術の選定について

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