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緑化で集まる害虫などを簡単に予測できる「リスク表示システム」

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緑化で集まる害虫などを簡単に予測できる「リスク表示システム」

東急建設は、7日、造園会社の石勝エクステリアと共同で、緑化計画に伴うメリット・デメリットを数値化しビジュアルで表示することを目的に、「緑化に伴うリスク表示システム(Ver.1.0)」を開発したと発表した。

今回はVer.1.0として、従来、十分に考慮されてこなかったデメリットの一つである害虫の発生リスクに着目し、対象敷地内に植栽した樹種に応じてリスク表示システムを開発した。本システムでは設計段階における樹種選定や配植などの検討を行う際に、それに伴うリスクを図面上で示すことが可能となる。

本システムの開発では、日本大学理工学部の協力も得ている。現在、同大学と共同で、生物との共生を考慮した緑化計画手法を構築中であり、本システムはこの手法の一部として位置付けている。今後、本システムに更なる改良を加えながら、発注者や建物利用者のリスクを回避しつつ、生物多様性に配慮した緑化計画を提案していく考えだ。

近年、環境意識の高まりや条例などの規制により、ほとんどの建築物の敷地内は緑化されている。一般的に緑化のメリットとしては、地域生態系や生態系サービス保全への寄与、景観の向上などがあげられ、一方でデメリットとしては害虫の発生やメンテナンスコストの増加などがあげられている。

今回、着目した植物に虫が集まるリスクでは、植物の種類によっては人に嫌われる虫も集まってくる。このような緑化に伴うリスクは発注者に伝わらないまま設計が進み、後に建築物の利用者とのトラブルにつながる可能性がある。

現状のシステムは、石勝エクステリアの協力の下、長年、造園会社として培ってきた知識や経験・ノウハウをもとに、植物ごとに発生する嫌われる虫をまとめた植物データベースと、その発生リスクをスコア化し、図面上に表示するシステムで構成されている。植物データベースには、流通している主な緑化樹木をカバーしており、発生リスクに加え、代替植物の情報も網羅している。

スコア化の方法については、対象敷地内に植栽した樹種に応じて(1)嫌われる虫の発生度(発生のしやすさや条件(量・条件・年回数)を考慮)、(2)身体への影響、(3)植栽自体への影響、(4)イメージ、を総合化して最終的な値をスコアとして用いている。なお、スコアについては暫定的なものであり、随時改良を行っていく予定。

本システムにより、設計者は設計した配植のリスクを色の違いから把握でき、これを発注者に対してもビジュアルでわかりやすく説明することが可能となった。さらにリスク回避のための代替案も同様に示すことができるため、計画・設計段階から円滑に発注者との合意を得ることができ、トラブルを事前に回避することができる。

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