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震災のコンクリートがれき、リサイクルされ土木用建材に コストも約半分

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震災のコンクリートがれき、リサイクルされ土木用建材に コストも約半分

大成建設は、東日本大震災で発生したコンクリートがれきの有効活用技術を開発し、宮城県の気仙沼処理区災害廃棄物処理業務にて実施適用された。

本技術は、通常のコンクリート材料である天然の砂や砂利(骨材)の代わりに、震災によって発生した津波堆積物を含んだコンクリートがれきを、簡便な方法で建設資材のセメント固化体として資源化するものだ。

気仙沼処理区での適用状況

従来の再生骨材を利用した場合に比べ、コンクリートがれきの処理と再生利用に要したコストは2/3~1/2程度、時間は1/2~3/1程度となる。

具体的には、コンクリートがれきを、径80mm程度の扱いやすい大きさに破砕し、粒度調整は行わずに水やセメントと混合し、コンクリートの基材として土木構造物などに適用する。

同社は、独自のセメント配合比率で、がれきの性状に影響されず、常に安定した品質への資源化が可能だとしている。また、同技術を適用した構造物を解体した場合、それにより発生したがれきを、再び本技術を用い資源化し、別の構造物へ適用できる「骨材の循環」も大きなメリットだ。しかも大掛かりなプラントを必要とせず、解体現場と同一場内でも可能だ。

「骨材の循環」は、今回の気仙沼における処理業務にも早速活用された。まず、2013年11月中旬に焼却炉解体のため、全体を覆う大型仮設テントの基礎コンクリート代替材として、本技術によるセメント固化体を適用した。さらに焼却炉解体が完了した今年2月下旬には、この基礎コンクリート部分を撤去し、破砕処理を行い、今度は道路用の再生砕石として再利用した。

同技術による迅速なコンクリートがれきの処理やリサイクル・リユースによる骨材資源の良好な循環は、天然骨材の省資源化や、作業の効率化による省エネにつながる。

今回は、コンクリートがれきの迅速な処理と資源化による、被災地の環境回復と復興を目的として行われたが、同社は今後、震災復興関連事業だけでなく、一般の建設現場等にも幅広くこの技術を適用したい考えだ。

気仙沼処理区災害廃棄物処理業務は、大成建設ほか8社が特定業務共同企業体として宮城県から請け負う事業で、震災によって発生した164万トンの災害廃棄物のうち、気仙沼市が独自に処理を行う28万トンを除いた136万トンについて選別、破砕、焼却、再生処理などをおこなっている。

【参考】
(2013/5/21)
災害廃棄物の流れと処理範囲

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