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下水汚泥の焼却発電システム 焼却設備の消費電力を8割削減

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下水汚泥の焼却発電システム 焼却設備の消費電力を8割削減

タクマ(兵庫県尼崎市)は、下水汚泥の焼却発電システムを開発した。

同社は低含水率脱水機と省エネ型焼却炉(階段炉)及び小型蒸気発電機を組み合わせたシステムで実証試験を実施し、発電が困難であった中小規模の下水道処理施設での、廃熱を利用した発電を実証し、省エネ効果を確認したと発表した。これまで同様の施設において、燃料となる下水汚泥の保有熱量が低いため、廃熱の発電への利用は、一部の大規模施設で行われていた。

実証フロー図

実証フロー図

和歌山市中央終末処理場で行われた同実証試験では、発電量は約120kWhで、これにより焼却設備の消費電力は80%削減されたとの結果が得られた。また、本システムに採用した焼却炉は、温室効果ガスであるN2O(CO2の310倍の温室効果のあるガス)排出量について、環境省令に規定される排出量(0.645kg-N2O/t-wet)に対し、約80%低減できたとしている。

さらに、同システムを大規模処理場に適用した場合、効率の高い蒸気発電機を利用することで、システム内の消費電力ばかりではなく、余剰電力が得られ、システム外に供給できる試算結果となった。

同システムを全国の下水処理場に展開した場合、発電によるエネルギー量、および消費電力の低減によるエネルギー削減量をあわせると、約20万世帯分の電力量が得られると想定される。

同社は、導入可能な国内の下水処理場に対して、本システムの提案を促進すると同時に、季節や汚泥性状の変動による影響下での長期にわたる運転性能ほか、各地の下水処理場へ適用させるためのデータの取得を進めていく予定だ。

同実証実験は、国土交通省の委託研究事業である「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」において採択された「下水道バイオマスからの電力創造システムに関する技術実証研究」により実施された。同社は、和歌山市、日本下水道事業団、京都大学、西原環境らと共同研究をおこなってきた。

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