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タピオカ残渣→バイオ燃料のプラントがタイで稼働 サッポロビールなどの実証実験

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タピオカ残渣→バイオ燃料のプラントがタイで稼働 サッポロビールなどの実証実験

サッポロビールは、22日、磐田化学工業、山口大学とともに、タイにタピオカ残渣を原料としたバイオエタノールの製造プラントを完成させ、実証運転を開始したと発表した。

本事業はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)より受託したもの。タイ最大級のタピオカの製造工場内にバイオエタノール製造プラントを設置し、キャッサバイモからデンプンを抽出した後に発生するキャッサバパルプ(タピオカ残渣)から、新たにサッポロビールと磐田化学工業が開発した高温発酵酵母を用いて、バイオエタノールを効率的に製造する技術を実証する。

本事業は2016年2月までを予定しており、本事業終了後はタイ全土だけでなく、タピオカの原料となるキャッサバの栽培が盛んなASEAN諸国へのバイオ燃料製造技術の普及を目指す。

今回竣工したバイオエタノール製造プラントの処理能力は年1,000トン(未乾燥キャッサバパルプとして)。バイオエタノール生産規模は年80kl。予算規模は約7億円(うちNEDO負担は約5億円)。

今回導入する高温発酵酵母を用いたバイオエタノール製造技術は、キャッサバパルプのような食物繊維を含んだ高粘性の原料から効率よくバイオエタノール製造を行うことができるもの。高温で行う原料液化工程の後には酵母が死滅しないよう冷却する必要があるが、この製造法では冷却設備を簡素化することができ、タイなどの熱帯地域におけるバイオエタノール生産効率の向上やコスト削減が実現できると考えられている。

キャッサバパルプからのバイオエタノール製造工程フロー

キャッサバパルプからのバイオエタノール製造工程フロー

なお、本事業では、サッポロビールが発酵技術の開発および実証とバイオエタノールプラント設計・製作、磐田化学工業が高温発酵酵母の供給、山口大学が高温発酵酵母の改良を担う。

今後、実証プラントでバイオエタノール製造技術の確立を図るとともに、事業化に向けた商用モデルの設計・調査を開始する。

タイは、世界最大のタピオカ輸出国で、キャッサバパルプは年間200万トンが排出されている(2012年実績)。本事業の成果を用いて、キャッサバパルプをバイオエタノールに変換した場合、年間約65.6万kl(1,800kl/日)の製造が可能となる。

同国では、2021年のエネルギー使用量に占める代替エネルギーの割合を25%としており、このうちバイオエタノール導入目標として9,000kl/日(2013年時の導入実績:約2,500kl/日)を掲げていることから、本技術の確立により、同国の代替エネルギーの目標達成に貢献できるものと考えられている。

【参考】
NEDO - タイでバイオエタノールの製造技術を実証

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