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大人2人で運べる、水に沈めるだけの「軽」水力発電機 福島県只見町が初導入

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大人2人で運べる、水に沈めるだけの「軽」水力発電機 福島県只見町が初導入

軽水力発電機「Cappa(カッパ)」

福島県只見町は、大人2人で持ち運べ、川や水路などの水流に沈めるだけで発電できる軽水力発電機「Cappa(カッパ)」の国内第一号機を用水路に導入し、13日に進水式を開催した。

「Cappa」は、モーターを中心に開発・製造する茨城製作所(茨城県)が、東日本大震災の被災をきっかけに立ちあげたプロジェクトで、茨城大学と共同で開発した軽水力発電機。水流に沈めるだけでプロペラが回り発電する簡易設置型の発電機で、特別な工事も不要、簡単に設置することができる。流体力学を駆使することで、落差を気にせず発電することが可能。独自の集水増速装置で水流を増幅させることで、流水中にプロペラ単体を設置した場合と比べて、発電量を約4倍にすることができるという。

モデル水路(水路幅1.9m、水深60cm、平均流速が毎秒1.75m)での定格出力は約160W(力率1)。サイズは幅832mm×奥行き770mm×高さ665mmで、重量は約57kg。災害時の非常電源や環境学習などの用途での利用を見込む。只見町の用水路では平均流速2.0m/sで約220W(力率1)の発電出力を得た。

福島県只見町 軽水力発電機「Cappa(カッパ)」進水式のようす

進水式のようす

開発に当たって、只見町の用水路を使って実験を行ったり、共同で環境教育などを行ってきたことが、今回の設置へとつながった。13日に行われた進水式では、「Cappa」で発電した電力で、鉄道の模型を走らせたり、町のLED掲示版を点灯させるなど、実際に発電している様子を見ることができるイベントも行われた。

同町では、「Cappa」が環境に負荷をかけずに設置できることを評価する。今後、環境学習やイベントなどに活用していく予定だ。また、同町は平成23年7月の新潟・福島豪雨で電力供給がストップしたことから、地産地消の独立電源としても小水力発電に期待を寄せている。

水車発電機と制御システム、バッテリーを備えた標準セットの価格は290万円(税抜き)。同社は、昨年の12月より受注を開始し、自治体などから多くの引き合いが寄せられているという。また、本製品は、2013年の「グッドデザイン賞(中小企業庁長官賞)」を受賞している。

【参考】
只見町 - 5月13日 軽水力発電機進水式を開催

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