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風力発電候補地の風況をレーザー光で観測する「風計測ライダ」に新製品

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風力発電候補地の風況をレーザー光で観測する「風計測ライダ」に新製品

三菱電機は、風力発電建設候補地の風況観測するシステムとして、レーザー光を活用した風計測ライダを開発した。本ライダは、風力発電所設置時の発電量の予測精度を向上するとともに、従来システムより低コストで設置できる。オランダエネルギー研究センター(ECN)による性能の承認を4月に受け、6月に製品化する予定。

本ライダは、レーザー光を発射して地上から上空風を遠隔観測する。風車のローター面を含む全高度の風を計測できるため風車の発電量の予測精度が向上するほか、風況観測マストが不要となるため費用の大幅な削減が可能となる。

風力発電所を設置する場合には事前に風況調査を行うが、従来は風況観測マストを建設し、それに取り付けたカップ式風速計による調査を行っていた。しかし、カップ式風速計は一地点の風のみの計測に留まり、さらに風車の大型化に伴い風況観測マストの建設費用が増加するという課題があった。

国際エネルギー機関(IEA)ではライダの国際標準化に向けた動きも本格化している。三菱電機では、本成果を活用して風計測ライダ事業のグローバル展開を図ると同時に、世界中で高まるライダ導入の期待に対応していく考えだ。

なお、本ライダは、オランダエネルギー研究センター(ECN)での第三者評価試験において、風力事業への導入基準をクリアすることが4月に承認された。

今回開発したライダの特徴は以下の通り。

  1. 耐環境性能の向上などにより、洋上などへ運用範囲が拡大
    ・耐水性IP67相当と耐温性マイナス20℃を実現し、耐環境性能を向上
    ・ジャイロ搭載により耐動揺性を確保し、浮体式洋上風力発電への活用が可能
  2. 省エネ・小型化により、運用負荷を低減
    ・定常時消費電力100W以下、重量60kg以下を実現し、運用負荷を低減
  3. ECNによる第三者評価試験で性能承認
    ・計測の基準となっているカップ式風速計との比較で誤差1%以下を承認
    ・欧州を代表する洋上風力研究開発プロジェクトNORSEWInDで要求されているライダの仕様条件をクリア
    ・ライダ稼働中のデータ取得率95%以上をクリア

オランダエネルギー研究センター(ECN)は、再生可能エネルギー技術の研究機関。政府、研究機関および産業界と協力し、オランダ国内外で社会インフラに関わる様々なプロジェクトを手掛けている。そのひとつとして、持続可能なエネルギー管理を可能とする専門的技術を開発しており、風力発電分野においてトップレベルの技術を持つ世界有数の研究センターとして各国で開発されるセンサーの性能評価を行っている。

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