> > 福井県の風力発電所、火災・風車破損の原因となった落雷は「想定外」か

福井県の風力発電所、火災・風車破損の原因となった落雷は「想定外」か

記事を保存

北陸電力は、国見岳風力発電所(福井県福井市/出力900kW×2基)2号機の火災及び輪島風力発電所(石川県輪島市/出力600kW×5基)2号機の風車破損について、いずれも風車への落雷が原因と推定されるとの事故報告書を作成し、経済産業省北陸産業保安監督署に提出した。

今後、同形風車については、発雷・落雷時の運転停止、安全点検の実施、火災防止対策など再発防止対策を実施するとしている。事故報告書の概要は以下の通り。

国見岳風力発電所2号機

火災発生の原因

落雷により風車内の油圧装置が損傷し、油漏れが発生。その後、新たな落雷により発生したアーク(放電)が、漏れた油に着火したことが火災の原因と推定。なお、同発電所は平成26年4月1日付で廃止し、設備の撤去も完了している。

輪島風力発電所2号機

風車破損事故発生の原因

運転開始以来の、複数回の大きな落雷により、風車の羽根先端部の避雷針の役目をする部品の接続部に損傷が発生していた。その後、新たな落雷により、接続部でアーク(放電)が発生し、羽根先端部が損傷して裂け目ができ、損傷した状態で運転を継続したことにより、羽根先端部の裂け目が進展し、避雷針の役目をする部品が羽根から脱落したものと推定。

再発防止対策(公衆災害のリスクを低減する対策)

  1. [発雷、落雷時の運転停止、安全点検の実施]
    ・発雷を検出する装置を設置し、発雷時は風車を停止させ、落雷した風車は設備に異常がないことを確認した後、運転を再開する。
    ・冬季雷時期後に、羽根及び風車の避雷針の役目をする部品の点検を実施。
  2. [火災防止対策](今冬までに実施予定) ・風車内の油圧装置が雷電流の経路にならないよう、設備の改修を実施。

国見岳風力発電所2号機においては、昨年12月1日に火災が発生。これに伴い、2号機の風車の羽根等、一部部品が損傷し、地上に落下していることを確認した。輪島風力発電所2号機においては、今年3月2日、補修作業中に羽根1枚で、一部部品(レセプタ及びレセプタブロック)が脱落していることを発見した。

【参考】
北陸電力 - 国見岳風力発電所および輪島風力発電所の風車破損事故に係る報告書(最終)の提出について(PDF)

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.