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自社製品はどれだけ水資源を消費しているか? 「ウォーターフットプリント」算出事例集が公表

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自社製品はどれだけ水資源を消費しているか? 「ウォーターフットプリント」算出事例集が公表

事例集に挙げられている、株式会社資生堂によるシャンプー(1本、植物性プラスチック使用)のライフサイクルのシステム境界図。各プロセスにおいて水資源の消費が想定される

環境省は、国内外の算出手法や国内企業による具体的な算出事例等をとりまとめた「ウォーターフットプリント算出事例集」を公表した。

ウォーターフットプリントとは、食料や製品の生産から消費までの全過程、あるいは組織・地域において使用される水の総量のこと。環境省は、今後、事業者や研究者がウォーターフットプリントの算定を行う際の参考となることを目的として、ウォーターフットプリントの算定・評価方法の技術的な側面を事例集としてとりまとめた。

同事例集では、まず第1章にウォーターフットプリントの概要説明、第2章にウォーターフットプリントの算定手法を記述し、第3章ではその評価事例集を載せている。また第4章ではデータベース/算定ツールの紹介を載せている。これを参考にすることで、国内での算出事例が増加し、ウォーターフットプリント算出に関する検討が進展することが期待される。

資生堂のシャンプーにおいて算出された、評価対象と比較対象のライフサイクルに係る水消費量の内訳

資生堂のシャンプーにおいて算出された、評価対象と比較対象のライフサイクルに係る水消費量の内訳。いずれの製品においても、髪の毛のすすぎに伴う水消費量が8割前後と大きいが、内容物についても1割強を占めている。これは界面活性剤の原料として用いられるパーム椰子の栽培に伴う消費の影響。また、容器を石油由来のプラスチックから植物由来のプラスチックに転換することにより、製品1本につき水消費量が1割近く増加してしまう事がわかる。

近年、水資源を巡る世界規模の問題の噴出から、水を利用することで環境にどのような影響を与えているのか、どのように水を利用すれば環境への影響を抑えることができるのかといった事例を検証する必要性が出てきている。

日本においても、2013年1月に、ウォーターフットプリントに関する国内の有識者・企業が一同に会する「ウォーターフットプリント算出に関する研究会」が環境省によって立ち上げられた。同研究会では、生活活動を通して世界の水資源・水環境等に与える影響を定量的に評価する手法について検討を行い、定量化された指標による国民の節水・水環境保全意識の高揚を図ることを目的として、国内外のウォーターフットプリントの算出に関する様々な手法について調査を行ってきた。そして企業協力のもと、それらの手法を用いて具体的な製品のウォーターフットプリントの算出手法・分析を行ってきた。

その研究会の成果として、国内企業がウォーターフットプリント算出の際に参考にできる事例集として「ウォーターフットプリント算出事例集」が取りまとまり、今回、公表されるに至った。

【参考】
環境省 - ウォーターフットプリント算出事例集の公表について

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