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『ファインバブル』で養豚場の悪臭・汚水問題を解決 電気代も75%カット

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『ファインバブル』で養豚場の悪臭・汚水問題を解決 電気代も75%カット

環境汚染に関する調査・分析・モニタリングサービスを展開するグリーンブルー(神奈川県)は、富喜製作所(埼玉県)と共同で、養豚施設から発生する悪臭や汚水を、低コストで大幅に低減させるシステムを開発した。

同システムは、グリーンブルーが開発した温室効果ガス等を連続で自動サンプリングする装置「AGSS(アグス)」と、富貴製作所のオリジナル製品で糞尿を高度に浄化する働きを持つファインバブル発生装置「ミクロスター」を組み合わせたもの。

9月上旬よりラボ実験に着手しており、今年中に基礎データを収集後、来年1月には養豚場での実地実験を開始して各種データを収集・解析。来春には国内外の大規模養豚業者や地方自治体などへのサービス提供をスタートさせる予定。なお、同システムは、10月15日~17日に幕張メッセで開催される、第1回国際次世代農業EXPO「アグリネクスト」に出展される。

「アグス」は、温室効果ガスやアンモニア系物質の長期間かつ高頻度のサンプリングを完全自動で行うことにより、悪臭の発生実態を把握するとともに、悪臭を削減する技術の開発にも寄与する装置。野外のサンプリングサイトに設置できる可搬型で、設定した時間に任意の頻度での自動採取を可能とし、これまでバイアル瓶カセットから1本1本注射器で採取していたサンプリング業務を連続自動サンプリングすることで、10倍以上の生産性効率を実現した。

「ミクロスター」は、表面の汚れを落とす洗浄力、皮膚の傷口の殺菌効果、汚水の浄化力や生物育成促進など様々な効果があるといわれている微細気泡(ファインバブル)を効率よく発生させる装置。ナノサイズのバブルを均一に発生させることができ、水中への混入率も高く、気体の安定供給量が向上する。24時間365日フル稼働が可能でメンテナンスフリーという特長も持つ。今回は、養豚施設における糞尿処理、豚舎環境の改善・保持、飲料水への利用、設備費用・ランニングコスト低減などに同システムを活用していく。

現在、8万1400頭の豚を飼育する秋田県の「ポークランドグループ」で、ミクロスターを導入して養豚業を行っている。ここでは1日当たり1頭5.9kgの排泄物が出るが、これを糞とシ尿に分離し、シ尿は浄化槽内でミネラルと腐植土が加えられ、ファインバブルで循環・混合する。これによって臭いが十分にとれ、ミネラルがたっぷり含まれた「生物活性水」と呼ばれる処理水を作り出し、再利用している。

同処理水は真水で100倍に薄められ、豚の飲み水として使用されるほか、豚舎の天井部から霧状噴射して施設内の洗浄にも利用されている。これにより抗生物質が含まれない飼料を摂取した「薬剤汚染を受けていない豚」の飼育を可能としているほか、豚糞にバイオベッド(木チップ)、生物活性水を合わせた良質な堆肥を製造・販売している。さらに、従来の排泄物処理作業に比べて、電気消費量を75%に抑えることができたといわれている。

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