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世界最高効率のガスタービンコンバインドサイクル発電所に環境大臣意見

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環境省は10月15日、兵庫県高砂市で三菱日立パワーシステムが実施予定の「三菱日立パワーシステムズ高砂工場実証設備複合サイクル発電所更新計画に係る環境影響評価準備書」に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

同事業は、高効率のガスタービンコンバインドサイクル発電設備の開発のため、既設実証設備(出力38.9万kW)を廃止し、実証設備として出力51.8万kWの都市ガス火力発電所(コンバインドサイクル発電方式)を設置するもの。同実証設備は、世界最高効率の発電設備の実用化に向けた試験設備となる。

環境大臣意見では、高効率の発電技術は環境対策に貢献することから、「できる限り早期に運転開始を行い、発電技術の確立及び普及を目指すこと」「騒音に関する環境基準の達成状況を把握し要すれば追加的な措置を講ずること」「確実に二酸化炭素排出削減に取り組むこと」等を求めている。

今後、三菱日立パワーシステムズは、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

環境大臣意見の概要は以下の通り。

総論

同設備を一部更新して新たな実証試験を開始する場合には、改めてその影響について予測及び評価を行い、必要に応じて適切な環境保全対策を講じ、その結果を公表すること。

各論

(1)騒音等

施設の稼働に伴う騒音等の環境基準の達成状況の把握を行い、本事業の影響により配慮を要する場合には、追加の環境保全措置を講ずること。

(2)温室効果ガス

  1. 本実証設備の熱効率の適切な維持管理を通じて、着実に二酸化炭素排出量を削減すること。
  2. 小売段階が調達する電力を通じて発電段階での低炭素化が確保されるよう、確実に二酸化炭素排出削減に取り組むこと。
  3. 長期的な二酸化炭素削減対策について、所要の検討を行い、事業者として適切な範囲で必要な措置を講ずること。

(3)その他

高効率の発電技術の環境保全上の優位性に鑑み、できる限り早期の運転開始を目指すこと。また、実証試験の成果を公表し、できる限り早期に信頼性が確保された発電技術の確立及び普及を目指すこと。

同発電所の燃料は都市ガス、灯油(混焼ではない)。発電方式はガスタービン及び汽力(コンバインドサイクル発電方式)。CO2排出原単位(都市ガス使用時)は0.345kg-CO2/kWh(現状:0.381kg-CO2/kWh)。工事開始は平成29年10月、実証試験開始は平成32年7月の予定。

環境影響評価法及び電気事業法は、出力11.25万kW以上の火力発電所の設置または変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された環境影響評価準備書について、経済産業大臣からの照会に対して意見を言うことができるとされている。今回の件は、この手続きに沿って意見を提出するもの。

【参考】
環境省 - 複合サイクル発電所更新計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見

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