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ASEAN6カ国の使用済自動車、急増確実か 自動車リサイクル技術にチャンス

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ASEAN6カ国の使用済自動車、急増確実か 自動車リサイクル技術にチャンス

矢野経済研究所は、ASEAN主要6カ国(タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ベトナム、ミャンマー)の自動車リサイクル、および中古部品流通状況について調査を実施した結果を発表した。

ASEAN主要6カ国における使用済自動車の発生台数は、2020年までに、2013年比2.3倍の98.3万台に増加する見通し。また、2020年の使用済自動車から発生する有価金属は、ベースメタルで96.1万トン、レアメタルで1,416kgに達すると予測する。本レポートでは、今後は資源確保の点でも使用済自動車のリサイクル対策が必要と指摘する。

ASEAN主要6カ国における使用済自動車由来のベースメタル発生量予測

ASEANでは急速なモータリゼーションが始まっており、主要6カ国の自動車保有台数は、各国のデータを集計すると、2013年で約5,000万台(一部2012年の数値を含む)に達している。一方、自動車保有台数に伴い増加が見込まれる使用済自動車の解体やリサイクルについては、いまだリサイクルシステムや関連法規が未整備な場合が多い。そのため、使用済自動車の不適正処理によって生じる環境への影響や、銅・アルミ等のベースメタル、触媒・基板に利用されるレアメタル等の資源回収の点で課題がある。

本調査では、自動車リサイクルとして、使用済自動車発生台数を予測し、使用済自動車に含有される有価金属である、レアメタル(プラチナ、パラジウム、ロジウム)、およびベースメタル(鉄・合金、銅、鉛、アルミ)の発生量を予測している。調査期間は2014年6月~9月。

ASEAN主要6カ国における使用済自動車由来のレアメタル発生量予測

2013年の主要6カ国合計の使用済自動車発生台数は、42.2万台と推計した。自動車の平均使用年数が長く、かつ各国の新車販売台数は増加を続けているため、使用済自動車も増加していくことが見込まれる。また、2013年の使用済自動車に含有される有価金属量は、ベースメタル(鉄・合金、銅、鉛、アルミ)で34.3万トン、レアメタル(プラチナ、パラジウム、ロジウム)で531kgに達すると推計した。

2013年の主要6カ国の全世界からの輸入中古部品市場規模は、中古部品の輸入が禁止されているインドネシア・ベトナム、また推計困難なミャンマーを除く3カ国で約423億円と推計した。内訳は、日本製中古部品市場のハブとなっているマレーシアで約231.6億円、続いてフィリピンが約98.9億円、タイが約92.4億円である。

今後ASEAN各国で使用済自動車が増加していけば、輸入中古部品市場の縮小や、自動車解体に係る法整備の厳格化等が起こる可能性がある。

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