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燃料電池の低コスト化に一歩前進 新開発、安価・調達容易な白金フリー触媒

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燃料電池の低コスト化に一歩前進 新開発、安価・調達容易な白金フリー触媒

帝人は、11日、白金を使わず、安価で容易に調達できる燃料電池触媒「カーボンアロイ触媒(CAC)」を開発したと発表した。

今後は、CACのさらなる高性能化や耐久性向上を図るとともに、燃料電池として実用に耐え得る特性の発現に注力し、2025年までの実用化を目指す。

同社は燃料電池車の普及に必須となる燃料電池の低コスト化と安定供給を実現するために、CACを開発した。このCACは、炭素繊維の原料でもあるPAN(ポリアクリロニトリル)と鉄を原料とする非白金触媒。PANは白金に比べ、安価かつ容易に調達できるため、触媒の大幅なコストダウンや量産化促進が期待できる。

また、同社の高分子技術および炭素化技術の活用により、触媒粒子を微細化することで優れた活性を示し、CACを触媒として使用した燃料電池は、非白金触媒として世界トップレベルの発電性能を発揮する。

燃料電池は、発電時にCO2などの温暖化ガスを排出しないため、低炭素社会に貢献するクリーンな次世代エネルギーとして、工場における大規模発電やオフィスビルの非常用電源などに使用されている。また今年度中には、燃料電池自動車の発売が予定されているなど、自動車用途への市場拡大も期待されている。

燃料電池の触媒には多量の白金が必要となるが、白金は高価かつ特定地域に偏在する資源であることから、燃料電池のさらなる普及には、安価で容易に調達できる白金代替触媒の開発が大きな影響を与えるとされている。

現在、国内では、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する燃料電池自動車向けCACプロジェクトが進んでおり、同社はその一環として、東京工業大学との共同により、CACの高性能化や生産性に優れた作製プロセスの開発に取り組んでいる。

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