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エネルギー問題に対する国別ランキング トリプルAは3カ国だけ

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エネルギー問題に対する国別ランキング トリプルAは3カ国だけ

世界エネルギー会議(World Energy Council)は、11月21日に公表した報告書で「政府や投資家が下す決断が将来にわたる世界のエネルギーシステムの持続可能性を左右することになる」と警鐘を鳴らした。

具体的には、「世界のエネルギーシステムにはますます大きな重圧がかかる一方で、各国政府は支出を抑えていることから、エネルギー分野で今後20年間に必要とされる48兆ドルの投資は本当にできるのか。持続可能で信頼度が高く、かつ経済的なエネルギーの供給はできないのではないか」と懸念している。

報告書では、世界各国のエネルギートリレンマ(確実で手頃、かつ環境に配慮したエネルギーを確保するという3つの課題に対する対処)を毎年評価しており、今年のランキングでは、ドイツ・イタリア・日本・イギリスの4カ国を「要注意」と位置付けた。

2014 Energy Trilemma Index – Top 20 countries

2014 Energy Trilemma Index – Top 20 countries

その他の国については3つの課題のうち少なくとも1つは改善できる余地があるとした。ランク付けされた129カ国のうちトリレンマの3要素全てでAスコアを獲得したのは3カ国のみ。そのうちの1つであるイギリスについては、エネルギーセキュリティ面で悪化傾向が見られるとした。

一方で、今回の研究調査グループのエクゼクティブ・チェアマンであるジョーン・マクノートン氏は、「今回の調査によって、多くの有識者の指摘とは異なり、実は民間部門は必要規模の資金を調達できるということが明らかになった。とはいえ、投資家や事業者は、これまでよりはるかに思い切った投資をする必要があり、現在考えているよりももっと高度な支援を政府、規制当局や国際金融機関から受けることも必要となる」と述べている。

今回の調査によって明らかになった、必要な投資レベルを達成するための、金融セクターからの提言は以下の通り。

  • 政策当局は、投資を促進し政治リスク、規制リスクを低減するための規制的、政策的枠組みを実効あるものにしなければならない。
  • 資金がエネルギー部門にスムーズに流れるよう金融インフラが整備されている必要がある一方で、出資者は、新技術に対して、あるいは新たなインフラを最も必要とする発展途上国に対して投資することに、もっと慣れる必要がある。
  • エネルギー部門は、信頼性の高いプロジェクトを継続的に送り出せる、しっかりした仕組みを作らなくてはならない。

なお、報告書は『世界エネルギートリレンマ:現実を直視するとき-エネルギーシステムへの資金調達に関する「神話」と「現実」』と題したもの。また、世界エネルギー会議は、経済的、安定的、かつ環境に配慮したエネルギーシステムの普及促進に努める実務家等のネットワーク。

【参考】
World Energy Council - World Energy Trilemma 2014: Time to get real

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