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産業廃棄物の不法投棄、減少するもまだ大量に 国内残存量は計1700万トン

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環境省は、平成25年度産業廃棄物の不法投棄等の状況について、調査結果を取りまとめて公表した。

これによると、廃棄物処理法の累次の改正による規制の強化をはじめ、不法投棄等の未然防止・拡大防止のための様々な施策の実施等により、産業廃棄物の不法投棄等の新規判明事案の件数は減少してきている。

しかし、5,000トン以上の大規模な不適正処理事案は新たに2件判明し、5,000トン未満の規模のものを含めると、全体では159件の不法投棄、159件の不適正処理が新たに判明したと報告されており、いまだ不法投棄等の事案を撲滅するには至っていない。

不法投棄等事案の残存件数は2,564件で、現に支障等があると報告されている110件については、支障等の状況により、支障の除去等、周辺環境モニタリング、状況確認のための立入検査等の措置が講じられているか講じることとされている。

そのうち、現に支障が生じていると報告されているものが9件、現に支障のおそれがあり、防止措置を講じると報告されているものが101件あり、できる限り早期にこれらの措置が実施され、完了することが必要。また、現在、支障等調査中と報告された事案が39件となっており、早急に支障等の状況を明確にした上で対応が必要とした。

なお、本調査では、上記2つの調査と併せて、全ての残存事案に係る生活環境保全上の支障又はそのおそれ、個々の残存事案ごとの現在の支障等の状況や都道府県等の今後の対応方針、硫酸ピッチの不適正処理に関する調査についても取りまとめている。

調査結果の概要は次の通り。

  1. 平成25年度に新たに判明したと都道府県等から報告のあった不法投棄事案の件数は159件(前年度187件、28件減)、不法投棄量は2.9万トン(同4.4万トン、1.5万トン減)だった。
  2. 平成25年度に不適正処理が行われたと都道府県等から報告のあった不適正処理事案の件数は90件(前年度121件、31件減)、不適正処理量は6.3万トン(前年度5.3万トン、1.0万トン増)だった。なお、平成25年度より前から不適正処理が行われており今年度初めて報告のあった事案を含めた件数は159件(前年度179件、20件減)、不適正処理量は11.4万トン(同11.3万トン、0.1万トン増)となる。
  3. 平成25年度末における不法投棄等の残存事案として都道府県等から報告のあった件数は2,564件(前年度2,567件、3件減)、残存量の合計は1,701.7万トン(同1,777.3万トン、75.6万トン減)だった。
  4. 硫酸ピッチの不適正処理については、平成25年度に新たに発覚したと都道府県等から報告のあった事案の件数は0件だった。

なお、現時点では支障等がないと報告された2,415件についても、必要に応じて、定期的・継続的な状況確認を行い、支障等の状況に変化が生じた場合には速やかに必要な対応ができるようにしておくことが必要とした。

残存事案については、都道府県・政令市別及び市町村別、並びに支障等の状況別にリスト化して公表資料の中のデータの1つとして公表し、関係者間で情報共有を図り、将来にわたって的確に対応していけるようにしていくことが必要とした。また、支障等がある残存事案に係る支障の除去等の措置については、財政支援制度を設け、都道府県等を支援していくとしている。

【参考】
環境省 - 産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成25年度)について

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