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輸出する「雑品スクラップ」に中古家電を混ぜてない? 環境省がパトロール強化

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輸出する「雑品スクラップ」に中古家電を混ぜてない? 環境省がパトロール強化

環境省は、昨年10月の「リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進月間」の活動の一環として、税関の協力の下、地方環境事務所において行った「廃棄物等の不法輸出入の監視強化」のための取組の結果を公表した。

今般の3R推進月間では、「雑品スクラップ(金属と金属以外の雑多なものが混ざったメタルスクラップ)」について重点的に監視を強化した。

貨物検査において、廃棄物に該当する使用済家電製品の混入が確認された場合は、使用済家電製品の廃棄物該当性にかかる通知の内容を輸出事業者等に説明するとともに、輸出申請貨物からの取り除き、国内での適正処分等を指導した。また、雑品スクラップ以外にも、「中古家電製品」「廃プラスチック」「使用済自動車部品」等について貨物検査への立会いを行い、税関等と連携し、不法輸出の未然防止を図った。

違法かどうかは相談に乗ってもらえる

地方環境事務所では、行政サービスの一環として、輸出入予定の貨物が廃棄物等に該当するか否かに関して事前の相談を受け付けている。今般の3R推進月間では、期間中に事前相談を受けた輸出貨物について、輸出者の倉庫等において、事前相談時に提出された資料と実際の貨物の整合性等を確認し、不法輸出の未然防止を図った。

例えば、中古品と称してスクラップを輸出する行為が頻発している「使用済電気・電子機器」については、事前相談時の提出資料と照合しながら、貨物の保管状態、梱包状態等の確認を行った。また、昨年4月1日から適用された「使用済み電気・電子機器の輸出時における中古品判断基準」について周知し、適正な輸出を指導した。

引き続き周知・説明を行う

環境省は、今後の廃棄物等の不法輸出入防止のための取組として、廃棄物等の不法輸出入の防止に向け、貨物検査への積極的な立会い、輸出入者への指導等を行うとともに、税関等の関係機関と連携して、効果的な水際対策を進めていく。

「雑品スクラップ」については、関係機関と連携した水際の監視を引き続き強化するとともに、不適正に処理された使用済特定家庭用機器等が、メタルスクラップとして不適正な形で輸出されている事例が依然として少なくないと考えられることから、規制対象物の明確化を進める等の不法輸出対策の強化方策を検討する。また、輸出貨物への廃棄物混入を上流の段階で防ぐため、地方自治体との連携を進めていく。

「使用済電気・電子機器」については、昨年4月1日から上述の中古品に係る判断基準が適用開始されたことから、引き続き関係者に対して同基準に関する十分な周知・説明を行うとともに、同基準に基づいた監視体制を整えていく。また、アジアにおけるバーゼル条約関係当局担当官を集めたワークショップ等を通じて、有害廃棄物等の不法輸出入防止に向けて、各国との連携を図っていく。


使用済みの家電や電子機器の輸出は「特定有害廃棄物等の輸出入等の規制に関する法律(バーゼル法)」により規制されている。しかし近年、廃棄物に該当する使用済家電製品を金属スクラップに混入させて不法な輸出を試みる事例や、中古品と称して使用済電気・電子機器由来のスクラップを輸出し、相手国に違法とされ貨物の返送が求められる事例等が頻発している。

【参考】
環境省 - 廃棄物等の不法輸出入監視に係る取組強化の結果について

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