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カラーも表示可能! フレキシブル電子ペーパーを使った商品棚の値札

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カラーも表示可能! フレキシブル電子ペーパーを使った商品棚の値札

凸版印刷は、薄く、軽く、曲げることができる「フレキシブル電子ペーパー」を活用した「レール型電子棚札(ESL)」を開発した。

同電子ペーパーは、省エネルギー、軽量、フレキシブル性を実現可能な「プリンテッドエレクトロニクス技術」を活用した薄膜トランジスタ(TFT)を実現する印刷プロセス技術を用いたもの。さらに今回、カラーフィルタ技術を活用し、同電子ペーパーの部分的なカラー化(エリアカラー)も実現した。

今後、これらの技術をスーパーマーケットなどの商品棚に使われる価格表示システムに適用し、見やすさと超低消費電力を両立したレール型ESLの2017年度の実用化を目指す。同電子ペーパーを早期に上市することで、新しい用途展開の可能性を開くとともに、製造方式に排水・廃液・エネルギー消費の少ない印刷プロセスを用いることで、安全な環境つくりに貢献したい考えだ。

なお、この「レール型ESL」は、3月6日まで東京ビッグサイトで開催される「リテールテック2015」のトッパンブースに参考出品される。また、本研究開発の一部は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の次世代プリンテッドエレクトロニクス材料・プロセス基盤技術開発の助成を受けて開発した成果を利用している。

今回開発された「フレキシブル電子ペーパー」は、全印刷型フレキシブルTFTとE Ink電子ペーパー前面板を組み合わせることで実現した。従来困難だった全印刷型フレキシブルTFTは、有機半導体材料、導電性材料、絶縁性材料などを積層する印刷プロセスの確立により可能となった。プラスチック基板上に印刷プロセスでTFTを掲載するためには、これらの材料に適した印刷方法を使い分ける必要があり、複数の層を精度良く位置合わせすることが重要。同社の印刷テクノロジーを駆使することで、これらの課題を解決し、全印刷型フレキシブルTFTを実現した。

電子ペーパーは、紙代替など用途の多様化から、軽量化やフレキシブル性、落としても割れない丈夫さが求められている。また、真空や高温を利用した多量のエネルギーを消費する製造方式から、省資源化が可能な環境調和型の製造技術への展開が期待されている。NEDOは2010年から、印刷によるフレキシブルデバイスの連続製造技術の開発と、その適用先として電子ペーパーやフレキシブルセンサといったデバイス技術の開発を行うプロジェクトを実施しており、プリンテッドエレクトロニクスの早期実用化・ビジネス展開を目指している。

なお、「プリンテッドエレクトロニクス」は、印刷技術を利用して電子回路などのエレクトロニクス製品を生産すること。印刷技術の特性を活かして、基板としてさまざまな素材を利用できること、これまでの生産方式よりも簡便なプロセスでの生産が可能となることから、次世代の技術として期待されている。

【参考】
NEDO - プリンテッドエレクトロニクス技術によるフレキシブルTFTを開発

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