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ユーラスエナジー、釜石の風車ブレード破損事故の最終報告書を提出

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ユーラスエナジー、釜石の風車ブレード破損事故の最終報告書を提出

ユーラスエナジー(東京都港区)は、昨年11月15日に発生した「ユーラス釜石広域ウインドファーム」6号風車ブレード破損事故に関する最終報告書を提出した。

この事故は、岩手県釜石市・遠野市・大槌町に立地する風力発電施設「ユーラス釜石広域ウインドファーム」の風車6号機にて過回転が発生し、3枚のブレードが破損したもの。

報告書の中で、事故原因は、風力計誤検出、翼ピッチ不動作、主軸ブレーキ制御不良が重なって起きたためとし、再発防止対策として、主軸ブレーキ機能の担保、翼ピッチ固定の防止、風速計の誤検出による過出力の防止などを挙げた。

事故原因について

事故原因究明においては、風車過回転に伴うブレード破損原因と考えられる「翼ピッチ不動作」と「主軸ブレーキ制御不良」を中心に調査を進めた。

その結果、「翼ピッチ不動作」の原因は、翼旋回輪軸受のグリス中水分量が異常に多いため、通常よりもグリスのちょう度が低下していた。さらに、外気温がマイナスの状況で長時間一定の翼ピッチ角度にて固定されていたため、翼ピッチが固着した可能性があるとした。「主軸ブレーキ制御不良」の原因は、主軸ブレーキパッドクリアランス調整誤差により、ピストンストロークが基準値以上となっていたために、制動力が低下した可能性があるとした。

再発防止対策について

1.事故原因に対する防止対策

  • 主軸ブレーキ機能の担保
    パッドクリアランス調整用の治具を作製し、調整方法を変更する。具体的には、通常幅のシックネスゲージではなく、パッド幅・長さと同じサイズの治具を作製し、治具を挟み込む状況まで調整する。これにより可動シューとピストンを密着させた状態で、正確なパッドクリアランス調整が可能となる。
  • 翼ピッチ固着の防止
    翼旋回輪軸受のグリスの水分量について管理値を設けて、グリス分析を半年に1回実施する。管理値を超えたものについては、翼旋回輪軸受にグリスを給脂し、オイルシールを交換する。

2.予防保全の徹底

  • 風速計の誤検出による過出力の防止
    風速計で計測される風速と風力発電機出力の関係が設置値を逸脱した場合には、風速計への着氷、着雪などによる異常と判断し、エラーを発報するとともに、発電機出力のみの翼ピッチ制御に変更するプログラムを2014年12月に国内同型機全機に導入した。

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