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ミドリムシによるバイオ燃料、寒冷地でも使用可能に? 大阪府立大が新発見

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ミドリムシによるバイオ燃料、寒冷地でも使用可能に? 大阪府立大が新発見

大阪府立大学などは、光合成生物・ユーグレナ(ミドリムシ)が細胞内に蓄積する油脂・ワックスエステル合成系の代謝改変に世界で初めて成功した。その結果、ワックスエステルを原料としたバイオディーゼル燃料の凝固点を下げることができた。

これは、ユーグレナが持つ機能を活用し、さらに人為的に制御することによって、目的に応じた特性のバイオ燃料を生産する技術につながる第一歩となる重要な成果といえる。

これまでワックスエステルを輸送用燃料に変換して利用するための研究開発が進められているが、合成メカニズムに不明な点が多く、ワックスエステル合成を制御することは困難だった。今回、同大の研究グループなどは、ワックスエステル代謝を解析・制御して、人為的にワックスエステルを改変する研究に取り組んだ。

本研究において、ワックスエステル合成過程で機能する中・長鎖脂肪酸伸長酵素(3-ケトアシルCoAチオラーゼ;KAT)を同定し、この酵素の発現を抑制することにより、構成炭素長の短いワックスエステルを作ることに世界で初めて成功した。

現在、日本で車輌用燃料の軽油に添加されるバイオ燃料量は1~5%。通常のユーグレナ由来バイオ燃料を用いる場合、少量であるため大きな問題になっていないが、添加量を多くする場合は、冬季・寒冷地での使用が大きく制限される。本研究で得られた成果を発展させることで、従来用いることのできなかった環境でのユーグレナ由来バイオ燃料利用が期待される。

また、バイオ燃料を実際に利用していくためには、高い生産能力が求められるとともに、利用用途に適したバイオ燃料を作ることが必要。今回の成果をもとに、今後さらにワックスエステル合成機構の解析を進め、異なる代謝制御を組み合わせることによって、炭素長や組成比の異なるワックスエステルを生産できる可能性がある。

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