> > 2030年の発電コスト、kWhあたり原子力は10円、太陽光は12.7~15.5円

2030年の発電コスト、kWhあたり原子力は10円、太陽光は12.7~15.5円

記事を保存
2030年の発電コスト、kWhあたり原子力は10円、太陽光は12.7~15.5円

経済産業省は27日に開催した発電コスト検証ワーキンググループ(WG)の第6回会合で、長期エネルギー需給見通し小委員会に対する発電コスト等の検証に関する報告をとりまとめた。

本WGでは、同委員会におけるエネルギーミックス(電源構成)の議論の参考とするため、各電源の発電コストの試算等を行ってきた。同委員会では、本報告を踏まえて、28日、2030年のエネルギーミックスについて議論する。

報告書の概要は以下のとおり。

2030年モデルプラントの発電コストを試算

これまでの議論を踏まえ、2030年モデルプラントの発電コストを試算した結果を示した。これによると、2030年の発電コストは原子力が最も安く10.1円/kWh~(政策経費を除いた場合8.8円/kWh~)。発電に直接関係するコストだけでなく、廃炉費用、核燃料サイクル費用、研究開発等の政策経費といった社会的費用も織り込んで試算した。

原子力とともに、ベースロード電源に位置付けられている地熱が19.2円/kWh(同10.9円/kWh)、一般水力が11円/kWh(同10.8円/kWh)、石炭火力が12.9円/kWh(同12.9円/kWh)。

一方、太陽光(メガ)は12.7~15.5円/kWh(同11.0~13.4円/kWh)、住宅用太陽光は12.5~16.4kWh(同12.3~16.2円/kWh)、陸上風力は13.9~21.9円/kWh(同9.8~15.6円/kWh)、洋上風力は28.7~33.1円/kWh(同20.2~23.2円/kWh)、小水力発電(80万円/kWの場合)は23.3円/kWh(同20.4円/kWh)、バイオマス(混焼)は13.3円/kWh(同12.9円/kWh)。

太陽光・風力は量産効果等によるコスト低下の効果等を加味

2014年モデルプラントにおける太陽光・風力の発電コストは、太陽光(住宅)29.4円/kWh(政策経費を除いた場合27.3円/kWh)、太陽光(住宅)が29.4円/kWh(同27.3円/kWh)、風力(陸上)21.9円/kWh(同15.6円/kWh)、風力(洋上)33.1円/kWh(同23.2円/kWh)。

将来のモデルプラントの発電コストについて、太陽光・風力は、技術革新ならびに国内・世界市場の拡大を受けた量産効果によるコスト低下の効果等を加味した。地熱・水力・バイオマスは、発電コストに大きく影響するような技術革新・量産効果は現時点では想定していないため、2020年・2030年時点のモデルプラントにおいても、2014年モデルプラントと同じ諸元を用いた。

太陽光・風力の導入割合8%で調整コストは年間4,000億円に

天候によって出力が変動する太陽光・風力(自然変動電源)の導入拡大に伴う、火力発電と揚水発電による出力変動調整コストについて試算した結果も示した。総発電電力量1兆kWhとした場合、自然変動電源の導入割合が8%程度(再エネ全体の導入割合は21%程度)で調整コストは年間4,000億円程度、9%程度(同22%程度)で調整コストは年間5,000億円程度、12%程度(同25%程度)で調整コストは年間7,000億円程度と試算している。

【参考】
経済産業省 - 総合資源エネルギー調査会 発電コスト検証ワーキンググループ(第6回)

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.