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太陽光発電システムの周辺機器・維持管理分野 新技術開発の公募スタート

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研究開発スケジュール

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は3月17日、太陽光発電システムのうち、太陽電池以外のBOSや維持管理の分野を対象に、システムの効率向上とBOS・維持管理費の削減に資する共同研究を行う事業者の公募を開始した。

BOS(Balance of system)とは、工事を含む周辺機器・システムのこと。固定価格買取制度(FIT)によって太陽光発電の大量導入は進みつつあるが、このプロジェクトではFITに頼らない太陽光発電の普及を目指し、引き続き発電コストの低減を進めるため、システム価格や維持管理費の低減を実現する技術開発を共同研究として実施する。

研究テーマは次の2つ。

研究開発項目(Ⅰ)「太陽光発電システム効率向上技術の開発」

システム全体のコストを下げることで、発電コストの低減をめざす研究テーマ。

パワーコンディショナーや架台等の周辺機器の高機能化や、追尾・反射・冷却等の機能付加により発電量を増加させる技術の開発や、基礎・架台の施工や太陽電池モジュール取付技術の開発によってBOSコストを低減させる等の技術を開発し、発電コストを低減する。開発技術の有効性を実証するため、必要に応じて実証試験を行う。

2018年度末の最終目標は下記の通り。

1.システム効率向上

BOSコストは現状の水準のままで、システム全体での発電量を10%以上向上、発電コストに換算して2円/kWh以上削減する技術を開発する。

2.BOSコスト低減

BOSコストを低減する技術の開発においては、住宅用(10kW未満)の場合で2019年にシステム価格30.8万円/kW以下、非住宅用(10kW以上)の場合で2020年にシステム価格20.0万円/kW以下を実現する技術を開発する。こちらも発電コストに換算して2円/kWh以上の削減効果を目指す。

研究開発項目(Ⅱ)「太陽光発電システム維持管理技術の開発」

新たな管理システムやメンテナンス技術を開発し、発電コストの低減をめざす研究テーマ。

発電機器・設備の健全性の自動診断や故障の回避、自動修復など、発電システムの劣化予防や長寿命化、人件費の削減等に寄与する管理システムやメンテナンス技術を開発し、発電コストを低減する。開発技術の有効性を実証するため、必要に応じて実証試験を行う。

2018年度末の最終目標として、発電量の低下を防ぎつつ維持管理費を30%以上削減する技術を開発する。ただし、維持管理費の想定価格として、住宅用(10kW未満)の場合で年間3,000円/kW未満、非住宅用(10kW以上)の場合で年間5,000円/kW未満に抑えることが条件となる。発電コストに換算して1円/kWh以上の削減効果をめざす。


事業形態は、NEDOとの共同研究事業。事業期間は2017~2018年度の2年間。公募〆切は5月9日(火)正午まで。

事業費のNEDO負担率は1/2。事業規模は、1提案につき年額最大1.5億円(NEDO負担額 7,500万円)。なお、同プロジェクトは2014年度より実施されているが、この負担率は今年2月、研究開発項目(Ⅰ)・(Ⅱ)について、2/3から変更となったもの。

また、同公募の説明会は、3月24日(大阪会場)と、28日(川崎会場)に実施される予定。各説明会開催の2日前の正午までに、電話・ファックスまたはEメールで事前申し込みが必要だ。

太陽光発電はBOSコストが無視できない割合に

近年、太陽電池モジュール価格の低下によりシステムコストに占める太陽電池モジュールの割合は下がっているが、逆にBOSの割合が高くなり、このBOSコストを下げることが発電コスト低減における重要な課題となっている。

また、固定価格買取制度開始後、従来にも増して太陽光発電事業の事業性が注目されるようになり、初期の導入コストだけでなく、発電システムとしての長期信頼性の確保や、維持・管理費の削減に対する関心が高まっていることから、実施されている。

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