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積水化学、リチウムイオン電池メーカーのエナックスに出資(68.3%)

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積水化学工業は23日、リチウムイオン電池の開発・製造・販売を行うエナックス(東京都文京区)の一部株式を取得したと発表した。

同社は、エナックスの発行済み株式の68.3%を産業革新機構、ジャフコおよびジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合から譲り受ける株式譲渡契約を23日に締結した。

積水化学工業は塗工プロセスによる大容量フィルム型リチウムイオン電池の開発に取り組んでいる。エナックスとは共同で2010年よりリチウムイオン電池の開発を進めてきた。この度、継続的かつ安定的にリチウムイオン電池の開発を進める観点から、エナックスの株式を取得することとし、株式譲渡契約を締結した。本件の今年度同社連結業績への影響については軽微だとしている。

積水化学工業のフィルム型リチウムイオン電池の開発について

同社は2013年12月に、容量3倍、高安全性、生産速度10倍を同時に実現した塗工プロセスによる大容量フィルム型リチウムイオン電池を開発したと発表した。

同社は、材料技術とプロセス技術開発を行い、(1)高性能ゲルタイプ電解質(ゼリー状の電解質。液体と比較し流動性が低いため塗工可能)による高リチウムイオン伝導性(同社比約10倍)/高安全性、(2)高容量ケイ素系負極材料による高容量化、(3)ゲルタイプ電解質を用いた塗工プロセスによる高生産性(同社比約10倍)に目途をつけた。

本開発により、従来にない「省スペース(大きさ1/3)」・「設置形状自在」が実現でき、自動車・住宅・電子機器を始めとし様々な用途への展開が期待された。同社は、本発表時、今後、本フィルム型リチウムイオン電池の量産化に向けた検討を進め、電気自動車をはじめ様々な用途への早期実用化を目指し、2014年夏を目処にサンプル提供を開始し、試作・評価を経て、2015年度に上市する予定を示していた。

2020年代に売上高・利益の水準を倍増へ

積水化学グループは、グループビジョンに掲げる「住・社会のインフラ創造」と「ケミカルソリューション」を両輪に、2020年代に売上高・利益の水準を倍増(2013年度比)させることを目指し、その第一歩として、中期経営計画「SHINKA!-Advance 2016」に取り組んでいる。同中期経営計画では、『協創』(Co-Creation)により社内外連携を深め、新市場・新分野を開拓することに注力している。

エナックスについて

1996年4月設立。資本金は3,031百万円、売上高は926百万円(2014年3月期)。リチウムイオン電池の開発・製造・販売を手掛ける。同社は、リチウムイオン電池や蓄電システムなどの価値あるバッテリー技術を、トータルソリューションとして提供している。豊富な研究開発経験に基づく技術力と、国内外の自動車産業・機械産業における企業との提携による事業経験を生かし、有力電池材料メーカーとの次代の電池材料の共同開発を推進している。

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