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上水道で小水力発電 ダイキンの実証システムが福島県の管水路に導入

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上水道で小水力発電 ダイキンの実証システムが福島県の管水路に導入

ダイキン工業(大阪府大阪市)は7月30日、上水道の水流エネルギーを利用して発電する「管水路用マイクロ水力発電システム」の実用化に向けて、大野台浄水場(福島県相馬市)で本格実証運転を開始する。

同実証では、同社が開発した発電能力が高く小型で低コストのマイクロ水力発電システムを上水道施設に設置し、今まで使われていなかった水流エネルギーを活用した水力発電の実証研究に取り組む。実証場所の最大有効落差、最大流量条件から、発電電力は最大71.4kW、最大年間発電量は619MWh(一般家庭172軒分相当)を見込んでおり、実使用環境における発電能力を検証する。実証期間は2015年12月までの予定。

なお、本システムは、温室効果ガスの削減と、地球温暖化対策の強化を目的として環境省が実施する「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(管水路用マイクロ水力発電の高効率化、低コスト化、パッケージ化に関する技術開発)」に採択されたもの。本事業の一環として、昨年11月より富山県南砺市で実証実験を行っており、今回新たに相馬市で2カ所目の実証実験を開始する。

東日本大震災以降、新たな電力源の確保が課題となるなか、年間発電量の多い小水力発電は、安定的に発電できる効率的な再生可能エネルギーとして注目されている。しかし、特に小さな水力を利用する100kW以下のマイクロ水力発電は、発電規模に対して導入コストが高く、機器のサイズも大きいため、設置可能な場所が限定されるという課題がある。

そこで同社は、空調・油圧機器の省エネ商品開発で培った技術を応用することで、水車・発電機・コントローラーをパッケージ化した、小型で低コストの「縦型管水路用マイクロ水力発電システム」を開発した。同システムは、従来の横型マイクロ水力発電システムと比べ設置面積が半分で、導入コストも大幅に削減できる。

今回の実証では、南砺市の実証実験で使用している最大発電電力22kWの発電システムと、新たに福島県相馬市で実証実験を開始する同75kWの発電システムを導入する。空調・油圧機器事業で培った技術を応用し、設備利用率を70%とした場合、最大発電電力22kWの発電システムの最大年間発電量は135MWh(一般家庭38軒分に相当)、同75kWの発電システムの最大年間発電量は460MWh(一般家庭128軒分に相当)の高い発電能力を有する。

本システムは、電力消費量の多い上水道施設や、水を多く消費する工場への導入が想定されている。最大発電電力の異なる2つの発電システムをそろえることで、設置場所の水力に応じてシステムを組み合わせて導入することが可能。同社は、本実証実験で得られたノウハウをもとに全国への普及を推進し、CO2排出量の削減に貢献したい考えだ。

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