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京都に完全人工光型植物工場 水資源98%リサイクル・独自LEDでコスト3割減

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京都に完全人工光型植物工場 水資源98%リサイクル・独自LEDでコスト3割減

スプレッド(京都府京都市)は、育苗から収穫までを完全自動化した日産3万株の完全人工光型植物工場の建設プロジェクトを開始した。

これは、グローバル展開を見据えた環境対応と低コストを実現させた同社開発の「Vegetable Factory™」事業展開の第2弾。環境面では、工場内で栽培に使用する水の98%をリサイクル可能にしたり、世界中のあらゆる環境下で安定生産が可能な栽培環境制御技術を開発した。コスト面では、同社専用のLED照明と独自の空調システムを開発し1株あたりのエネルギーコストを30%削減、1株あたりの初期投資コストを25%削減、栽培工程の完全自動化で人件費を50%削減するなどし、単位体積あたりの生産性が従来の亀岡プラント(京都府亀岡市)と比較し約2倍に向上した。

新工場建物外観イメージ

新工場建物外観イメージ

新工場の建設予定地は京都府木津川市(けいはんな学研都市)。建物面積は約4,400平方メートル。生産品目・規模はレタス/日産3万株(年間1,090万株)。2016年春に着工し、2017年夏に出荷開始予定。総投資額は16億~20億円(研究開発・実験施設も含む)。年間売上は約10億円。

なお、新工場は、スプレッドのフランチャイズ事業の中核的な役割を果たすマザー工場として位置づけ、グローバル展開を見据えた技術開発を推進するため、同社と各分野に強みをもつ企業とのコンソーシアムが実現した。

コンソーシアムメンバーと技術提携範囲は以下の通り。

  • 大林組(東京都港区)建築エンジニアリング全般と環境制御技術
  • 椿本チエイン(大阪府大阪市)栽培に関する自動化設備
  • 東レ(東京都中央区)栽培に関する水のリサイクル処理設備
  • 早稲田情報技術研究所(東京都千代田区)植物工場事業に必要な栽培・品質・物流・販売・需要予測の機能を実装した植物工場トータルマネジメントシステムの開発

今後は、自社工場の建設と同時に大林組と進めているフランチャイズ事業の検討も行い、2017年度から順次商品の出荷を開始する。また、5年後を目処に日産50万株へ拡大し、国内外にベジタブルファクトリー事業を展開したい考えだ。

スプレッドは2006年に創業し、世界最大級の完全人工光型植物工場「亀岡プラント」を運営している。現在4種類のレタスを日産21,000株生産し、「ベジタス®」ブランドとして首都圏と関西圏の食品スーパー約2,000店舗に年間を通して出荷している。生産歩留まり97%という高い水準を維持し、採算をとることが困難といわれる植物工場事業において黒字化を実現している。これまでに培ったノウハウを活かして、さらに高品質で安心できる商品を安定的に提供できる取り組みとして、新工場の建設を検討してきた。

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