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ダイキン、次世代冷媒HFC-32を使う空調機器の特許を全世界で無償開放

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ダイキン工業(大阪府大阪市)は9月10日、「HFC-32単独冷媒を用いた空調機の製造や販売に関する延べ93件の特許」について、すでに開放している新興国に加えて、先進国をはじめ全世界に無償開放した。

「HFC-32」は、オゾン層を破壊しない冷媒で、エネルギー効率が高く、安価で、容易に再生が可能。また、一般的に使用されている「R-410A」冷媒に比べて、地球温暖化係数(GWP)が3分の1で、空調機による環境影響を軽減した最もバランスのとれた次世代冷媒であると考えられる。今後も増加が予想される「R-410A」をすべて「HFC-32」へ置き換えれば、転換しなかった場合と比較して、2030年におけるHFCによる温暖化影響をCO2換算値で最大24%削減することができる。

同社は、今回の全世界への無償開放により、「HFC-32」を用いた、持続可能で快適な空調技術の採用が大きく促進することで、空調市場の成長・拡大を促すと同時に、地球温暖化抑制にも貢献したい考えだ。

冷媒の採用にあたっては、オゾン層保護や地球温暖化に与える影響だけでなく、安全性、経済性など様々な要素を考慮する必要がある。同社は2011年に、オゾン層を破壊する冷媒の段階的な廃止に向けた取り組みを加速するため、新興国において本特許を無償開放した。さらに、先進国においても一定の条件下で金銭の支払いがなくても利用できるようにし、より環境影響の少ない「HFC-32」への転換を支援してきた。

近年、先進国においても、気候変動問題への対応として、GWPの低い冷媒への転換が急がれている。ヨーロッパでは昨年、Fガス規制により冷媒の総量規制が法制化され、日本では2015年4月にフロン排出抑制法が施行された。さらに、アメリカでもオゾン層を破壊せずGWPも低い代替冷媒を促進するための規制改訂の取り組みが進んでいる。このような状況を踏まえ、今回先進国においても新興国と同様に、本特許を無償で開放することにした。

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