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鬼怒川の堤防決壊、犯人扱いされた太陽光発電事業者が「濡れ衣」と訴え

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鬼怒川の堤防決壊、犯人扱いされた太陽光発電事業者が「濡れ衣」と訴え

記録的な豪雨により茨城県常総市若宮戸地区で鬼怒川が氾濫したのは、「川沿いに太陽光発電を設置した事業者が自然堤防を掘削したことが原因のひとつ」と報じられていることを受けて、12日、千葉県の太陽光発電事業者、ソーラーエナジーインヴェストメント株式会社が「自分たちが原因でない」とする見解を発表した。

同社は、同地区に「常総市若宮ソーラー発電所」を所有する。そのため、一部のメディアの報道では、社名の記載はないまでも、同社が鬼怒川氾濫の原因と作ったと誤解を生むのではないかと考えて、今回の発表に踏み切った。

同社によると、所有する発電所の事業用地は、自然堤防の外側にあり、購入時より形状が比較的低地の平らな状態であり、その購入後も土地の形質変更は行っていない。

また、法令等に基づいて設置工事を行っており、法令違反はなく、自然堤防とされている丘陵部分を掘削したとされる箇所は、隣接する別のメガソーラー事業者の所有地で、同社は一切関わりがないと説明している。

市議会でも問題視されたメガソーラー設置

鬼怒川左岸の若宮戸地区では、堤防が築かれていない無堤部が約1kmにわたり存在しており、通称「十一面山」と呼ばれる丘陵部が自然の堤防の役目を果たしていた。常総市市議会の2014年5月定例会議の議事録に、同年3月に、若宮戸地区の住民から丘陵部の一部が掘削されているとの通報があり、現地を確認するとともに、鬼怒川を管理している国土交通省関東地方整備局下館河川事務所へ報告したことが記載されている。

当該地区は民有地で、民間事業者の太陽光発電事業により丘陵部が延長約150m、高さ2m程度掘削されたものだった。そこで、今年度の出水対策として、下館河川事務所で検討し、太陽光発電事業者の土地を借りて丘陵が崩された付近に掘削前と同程度の高さまで大型土のうを設置することとし、担当部署が常総市とともに交渉を進めている状況を説明している。

千葉県の事業者による見解

今回、見解を発表したソーラーエナジーインヴェストメントは、インターネット等で記載されている「堤防とされている丘陵部分」を削る行為は、同社および同社グループ会社は一切関与しておらず、「自然堤防」とされている「丘陵部分」については隣接する別のメガソーラー事業者の所有地であり、同事業者との取引関係はなく、メガソーラーの開発についても一切関わりがないとしている。

また、同社所有の発電所は、設置計画当初より工事着工までに、各種法令調査や行政機関へのヒアリング調査等を重ね、設置工事を進めてきたため、法令違反はもとより、各行政機関からの行政指導や行政処分等は一切ないという。

「市議会議事録」では、旧丘陵部分に土のうの設置を行うために、太陽光発電事業者と接触を図っていると記載されているが、これは隣接するメガソーラー事業者のことであり、同社が行政機関より協議やヒアリングを受けた事実はないと説明している。

同社所有の発電所は昨年3月に設置され、同4月に稼働を開始した。その後、隣接地の所有者が大型メガソーラーを設置した。

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