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東京オリンピックの環境対策、効果の評価方法 環境省が報告書に取りまとめ

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東京オリンピックの環境対策、効果の評価方法 環境省が報告書に取りまとめ

環境省は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした環境配慮の推進に向け、東京都市圏における環境対策のモデル分析の方針と、期待される成果をとりまとめた報告書を公表した。

モデル分析では、2020年、2030年、2050年の東京都市圏における環境対策のポテンシャルや対策が講じられた場合の効果を、経済効果も含めつつ、既存の複数のモデル間の連携を通じて、定量的に分析を行う。これにより、取組みのさらなる加速化を目指す。

いくつかの「モデル」に分けて検討を行う

いくつかの「モデル」に分けて検討を行う

各モデル間で発生する連携・相乗効果も含めて分析する

各モデル間で発生する連携・相乗効果も含めて分析する
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期待される成果としては、モデル間の連携により、地球温暖化とヒートアイランド現象のような異なる環境問題について、ある対策が別の環境問題に与える影響や、個別の対策による積み上げよる効果のみならず、分野間の相互効果も含めて、多面的な分析が可能となること等をあげている。

同省では、これまで、本取組みにおける分析の対象やモデル間の連携の在り方等を検討してきたが、本報告書では、現時点における、モデル分析の方針や期待される成果の基本的な方向性を示した。

これまでの経緯

1.2020年に向けた東京都市圏における取組み

環境省では、昨年8月に、「環境にやさしい大会」と「環境都市東京」の実現に向け、「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機とした環境配慮の推進について」をとりまとめた。

本取りまとめでは、大会の環境負荷の低減と、大会を契機とした東京都市圏を含む日本の環境配慮の推進に向け、東京都をはじめ民間事業者等の取組みを推進するため、環境省が主体となって当面取り組む事項として、「低炭素化の推進」「ヒートアイランド対策の推進、良好な大気・水環境の実現」「リデュース・リユース・リサイクル(3R)の徹底」「情報発信・おもてなし等」についてまとめている。

この中で、定性的に提示した様々な課題について、環境面からの評価・検討を行い、更なる検討を今後行っていくとしている。

2.持続可能な社会の実現に向けた調査・研究

持続可能な社会の実現に向けた調査・研究では、地域エネルギー、土地利用・交通、資源循環、ヒートアイランド等の個別分野において、様々な取組みが進展している。しかし、個別分野での対策の検討に加えて、分野をまたぐ対策の相互効果にも着目し、時間スケールとして短期から中長期まで、空間スケールとして街区から都市圏までの幅広いスケールを対象とした短期から中長期まで、空間スケールとして街区から都市圏までの幅広いスケールを対象とした定量的なデータに基づく客観的な議論は端緒についたばかりであり、こうした議論を先導する意義は大きい。

3.本検討における取組 -複数のモデル間連携等を通じた分析の実施-

このような背景の下、「東京都市圏における環境対策のモデル分析検討会」においては、複数のモデル間の連携等を通じて、東京都市圏におい存在する対策のポテンシャや対策が講じられた場合の効果について、一定の前提条件の下で定量的、かつわかりやすい形で、行政機関や関係業者、国民に提示することによって、取組みをさらに加速化させることを目指す。

具体的には、今年度、国立環境研究所等の研究機関の参画を得ながら、東京都市圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)を対象として、既存の複数モデルを連携させ、2020年、2030年、2050年における環境対策の効果と経済への影響について定量的に分析を行う。また、文部科学省および海洋研究開発機構(JAMSTEC)の協力の下、東京湾臨海部において、緑地の有無による気温や風の流れ方等の分析を行う。

今後は本検討会における議論や、学識経験者や民間事業者等を構成員として新たに設置予定の「持続可能な東京都市圏づくりに関する懇談会」(仮称)での様々なアイデア等も踏まえ、年度末の結果の取りまとめに向け、分析を進めていく予定。

【参考】
環境省 - 東京都市圏における環境対策のモデル分析の方針と期待される成果の公表

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