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農研機構「地域バイオマス利用のマニュアル」公開 減化学肥料栽培が可能に

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農研機構「地域バイオマス利用のマニュアル」公開 減化学肥料栽培が可能に

新規に導入したメタン発酵処理などによる有機質資源の流れ

農研機構は、南西諸島で多く存在するバイオマスである家畜ふん尿と農業集落排水汚泥を堆肥化して、サトウキビ等の減化学肥料栽培を沖縄県金武町で実証し、耕畜連携モデルとなる地域バイオマス利活用のためのマニュアルを作成した。

これらの堆肥やメタン発酵消化液を利用することで、化学肥料を70%以上削減したサトウキビ栽培だけでなく、ソルガムやソバ、野菜等の減化学肥料栽培も可能となる。

実証研究の背景・概要

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マニュアル(表紙)

南西諸島の基幹作物であるサトウキビは、有機物の施用不足などにより収量が著しく低下して問題になっている。また、畜産農家では家畜ふん尿の堆肥化のための水分調整用副資材不足から堆肥化が進まない中で、浄化処理の暫定排水基準を2016年6月末日とする設定期限等から、家畜ふん尿を微生物によりメタンガスを発生させるメタン発酵処理の必要性が高まっている。

そこで、本実証研究では、サトウキビ栽培用の低価格堆肥製造、普及が期待される家畜ふん尿のメタン発酵から排出されるメタン発酵消化液の施肥技術開発、これらを利用した作物栽培を実施し、マニュアルを作成した。

マニュアルには、南西諸島で普及が期待されるバイオマス処理法であるメタン発酵から排出されるメタン発酵消化液の臭気対策や散布技術を開発し収録している。

農業集落排水汚泥堆肥やメタン発酵消化液を用いた減化学肥料栽培により、南西諸島の基幹作物であるサトウキビ栽培で、化学肥料を70%以上削減できる。サトウキビの収量や糖度も、化学肥料のみを使用した場合と比較して、ほぼ同等になる。

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メタン発酵消化液や農業集落排水汚泥堆肥を利用したサトウキビの減化学肥料栽培

家畜ふん堆肥やメタン発酵消化液を利用することで、野菜や夏植えサトウキビの休閑圃場(圃場が利用されていない収穫から植付までの期間)での導入が期待されるソルガム、ソバの減化学肥料栽培ができる。

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メタン発酵消化液の新規導入作物(ソルガム、ソバ)や野菜育苗への利用

農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業の補助を受けて実施

本研究は、農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業「南西諸島における家畜糞尿を核とした地域バイオマス利活用モデル構築(課題番号24013)(平成24~26年度)」の研究費補助を受けて実施された。

本研究には、農研機構のほか、沖縄県畜産研究センター、沖縄県北部農林水産振興センター、金武町役場、沖縄県農業協同組合金武支店、ヤンマー沖縄、アースノート、金武有機堆肥センターが参加している。

メタン発酵とメタン発酵消化液について

メタン発酵とは、家畜ふん尿や生ごみなどの有機物を嫌気状態(酸素が無い状態)におき、微生物によりメタンガスを発生させるシステムのこと。また、メタン発酵により家畜ふん尿等の有機物は分解されて、メタン発酵消化液と呼ばれる液体になる。消化液は、家畜ふん尿等に含まれる窒素やリンがそのままの量で残っており、有機物が分解されるので、メタン発酵する前のスラリーよりも流動性がある良質な液肥となり作物栽培に適している。

【参考】
農業・食品産業技術総合研究機構 - 南西諸島の地域バイオマス利活用により減化学肥料栽培を実現

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