電力広域的運営推進機関は、東北・東京エリア間の広域的な電力取引の活性化を目的とした、連系線の増強計画において、設備の建設・維持・運用の実施方策の案(実施案)およびこれを実施する事業者(事業実施主体)の公募要領案に対する意見募集を開始した。
この広域系統整備計画は、両エリア間の増強を実現するために、現在の相馬双葉幹線とは別に、新たな送電ルートの連系線を新設するもの。概算工事費は1,590億円程度。

概略ルート
同機関が9月に定めた基本要件によると、必要な増強量は、2021年度以降の運用容量570万kWから、550万kW以上の増強(1,120万kW以上)とされている。現時点において2021年度以降の東北から東京向けの空き容量は0万kWとなっており、可能な限り早期の系統整備が求められている。しかし対策工事としては長距離の送電線新設が必要であることから、過去の実績を踏まえ、所要工期は7~11年程度を目標としている。
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