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温泉の排水に含まれる「ほう素」 今年も環境省が除去技術を公募

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温泉の排水に含まれる「ほう素」 今年も環境省が除去技術を公募

環境省は、温泉排水を対象とした排水処理技術の開発・普及のため、岩手県八幡平市で、温泉排水に含まれているほう素を経済的・効果的に除去する技術の実証事業を2016年12月27日まで公募する。

今回は実用化の段階にある温泉排水処理技術を公募する。採択された技術は、実証試験の実施のための詳細な調査計画を策定し、検討会での審査を経て、実証試験を実施する。実証試験結果をもとに、検討会にて技術の有効性や経済性を評価する。

初期費用1000万円、ランニングコスト年間300万円

民間企業・独立行政法人・公益法人・研究機関などが応募できる。また、実証試験に耐えうる実用化された排水処理施設を持っている、調査実施に必要な技術者がいるなどの条件も満たす必要がある。なお、排水処理施設開発機関と調査実施機関が異なってもよい。また、審査にあたっては、実施体制などの、除去技術以外の事項も評価の対象となる。

なお、公募の対象となる技術は、以下の要件を全て満たしていなければならない。

  1. イニシャルコストが1000万円以下の技術
  2. 追加のランニングコストが年間300万円以下の技術
  3. 温泉排水に含まれる高濃度のほう素(900mg/L)を排水口において概ね 300 mg/L~450 mg/L 程度まで処理できる排水処理技術又は濃度平準化技術
  4. イニシャルコスト及びランニングコストを低減させるための工夫がなされている技術

応募の締切りは2016年12月27日(火)17:00(必着)。必要な資料を環境省水・大気環境局水環境課まで郵送にて提出する。

2009年から既に5回募集

温泉旅館により排出される排水(温泉排水)には、水質汚濁防止法による有害物質として排水基準が設定されているほう素のみならず、多くの有害物質が比較的高い濃度で成分として含まれている。これらの有害物質が排水処理を阻害しており、既存の排水処理技術ではほう素などの除去が難しい。

環境省は2009年からこの事業の公募を行っているが、例えば、2011年度の事業ではイニシャルコストが約4500万円、ランニングコストが約369万円。2013年度の事業では、イニシャルコストが約1000万円、ランニングコストが約300万円まで抑えられた技術が提案されている。

なお、過去に実施した実証試験の結果報告書については、環境省ホームページで公開している。

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