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「真冬の北海道でマンゴー栽培」など入賞 2015年度の「新エネ大賞」

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新エネルギー財団(東京都豊島区)は1月13日、新エネルギー促進のための2015年度「新エネ大賞」の受賞者が決定したと発表した。

受賞した事業は以下の通り。なお、表彰式は、1月27日(水)14:30より、東京ビッグサイト会議棟703会議室において実施される。

経済産業大臣賞

トヨタ自動車(愛知県豊田市)

燃料電池自動車 「MIRAI」 の新トヨタフューエルセルシステム(TFCS)

資源エネルギー庁長官賞

福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会(東京都港区)

南相馬ソーラー・アグリパークでの体験学習による子どもたちへの新エネ啓発活動

(写真右)本物の太陽光発電所の中で「巡視点検体験」、(写真左)パネルの方角を自由に動かす「発電研究体験

(右)本物の太陽光発電所の中で「巡視点検体験」、(左)パネルの方角を自由に動かす「発電研究体験」

新エネルギー財団会長賞

東京都環境公社(東京都墨田区)・東京都環境局(東京都新宿区)

日本初 「東京ソーラー屋根台帳」の公開

徳島地域エネルギー(徳島県伊月町)

地域を支援する寄付金型ソーラー コミュニティ・ハッピーソーラーの普及

三菱電機(東京都千代田区)

太陽光発電システム用 高効率パワーコンディショナ

ノラワークスジャパン(北海道帯広市)

十勝“夢”プロジェクト 真冬のマンゴーづくり大作戦

田中水力(神奈川県中央区)

立型インライン式フランシス水車の開発・完成

審査委員長特別賞

鹿児島県伊佐・日本工営(東京都千代田区)・新曽木水力発電(東京都千代田区)

学習型観光の普及啓発活動

先進的燃料電池自動車 「MIRAI」

トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」には新トヨタフューエルセルシステム(TFCS)が搭載されている。TFCSは、自社開発のFCスタックおよび高圧水素タンクを中心とした燃料電池技術とハイブリッド技術を融合した技術。

セル構造、電極、水素タンクなどが先進的・独創的と認められた。また、世界に先駆けてFCV市販化を実現したことや、多くの特許に関する実施権を無償で提供し、今後の水素社会や燃料電池産業を牽引していることが高く評価された。

性能は従来のガソリン車と比べても遜色なく、EVより優れている。(航続距離650km、水素充填時間3分程度、−30℃氷点下始動性など。)さらに、災害時の非常用電源としても活用でき、最大9kWの給電が可能で、最大60kWh程度(EVの数倍)の電力量を有し、長時間供給が可能。

MIRAI

MIRAI

新トヨタフューエルセルシステム(TFCS)

新トヨタフューエルセルシステム(TFCS)

寄付金型ソーラー 「コミュニティ・ハッピーソーラー」

「コミュニティ・ハッピーソーラー」は市民の寄付金を用いて太陽光発電所を建設し、その売電益を地域と寄付者に還元する市民ファンド型モデル。

市民の寄付を地域の特産物で還元するなどのユニークな取組みや、新エネルギーによる地域活性化への貢献が期待できる取組みとして評価された。

2015年末までに徳島県内5事業の10発電所が完成し、合計定格出力は1.5MW以上で、約190万kWhの年間発電量と約1250トンのCO2排出削減が見込まれる。また、固定価格買取期間(20年)の地域への経済効果は13億5千万円と期待される。

コミュニティ・ハッピーソーラーの概念図

コミュニティ・ハッピーソーラーの概念図

季節をズラして高付加価値 化石燃料ゼロで実現

冬期は酷寒となる北海道十勝地域で、化石燃料を全く使用せず、温泉熱、雪氷冷熱及びバイオディーゼル燃料を活用し、冬期間に亜熱帯果実マンゴー『白銀の太陽®』のハウス栽培を展開する取り組み。

この取組では土中に巡らせたパイプにより、花芽分化の管理期(6‐7月)は保存した雪によって植物が冬と勘違いする温度まで土を冷やし、逆に冬期は収穫期に合わせて温泉熱によって植物が夏と勘違いする温度まで土を温めるという、年間を通じて地中温度を管理する。

その結果、首都圏の百貨店等へクリスマス・正月シーズンの時期に合せて出荷するなどのコントロールが可能となった。これによって、市場での希少性を高めて、農産品の高付加価値化につなげることが出来ている。さらにマンゴー以外の高付加価値果樹への応用もでき、現在、他の生産現場への技術指導、ノウハウ共有を進めている。

(左)施設全景(夏期)、(右)ANA国際線機内誌で世界にも発信した

(左)施設全景(夏期)、(右)ANA国際線機内誌で世界にも発信した

小水力発電に貢献「立型インライン式フランシス水車」

「立型インライン式フランシス水車は」狭いスペースへの設置が求められる水道施設向けに開発し、出力38kWのタイプを山形県企業局天童量水所に導入した。従来の水車に比べ構造の簡素化やコンパクト化を実現しているため、水道施設など設置スペースに制約がある施設への今後の展開の可能性が評価された。

2007年に水道施設配管に横型インライン式フランシス型水車を開発して以来、納入台数は20台を超え、さらに狭いスペースに設置可能な立型インライン式フランシス水車型の開発まで短期間のうちに進化をとげて来た。

本製品は既存の水道施設配管ルートを替える必要無く、工事費の削減につながる。また、構造を簡素化したにもかかわらず、流量調整にも対応可能。

立型インライン式フランシス水車

立型インライン式フランシス水車

他にも、日本初の「東京ソーラー屋根台帳」や、北海道のマンゴーなど先進的で独創性の高い取り組みが多数ある。今後の導入促進や応用技術の開発が期待される。

【参考】
新エネルギー財団 - 平成27年度 新エネ大賞 決定

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