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電力自由化・ガス自由化の意識調査 新電力は「将来性・成長力・好感」を評価

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電通(東京都港区)は、1月22日、来る4月の電力自由化に向けて、2015年11月上旬に実施した「エネルギー自由化に関する生活者意識調査」の結果を発表した。

今回の調査は2015年11月上旬、全国20~69歳の男女5000人を対象に、インターネット調査で実施した。なお、この調査は2回目で、1回目(2014年12月)との比較も可能だ。

電力自由化、名前は普及するも内容には至らず

電力自由化を知っている人の割合は全体の62.2%(46.9%)だが、内容まで知っている人は8.9%(6.5%)となった。どちらも前回よりはどちらも伸びているが、内容まで知っている人が少ないのが現状だ。

※かっこ内は第1回調査

電力の購入先の変更を検討している人は全体の21.0%(16.9%)。なお、検討するが、変更するかどうかわからないと考えている人までを含めると80.0%(73.7%)に達した。

生活者の求めているもの 「安心・安定・安価」

従来の「電力会社」のイメージは「信頼・安心・技術力・誠実・品質・規模」に評価が集まった。一方、「新電力会社」は「将来性・成長力・好感」の評価が高い。

なお、電力会社に感じるベネフィットは「安定供給・メンテナンス・災害時の迅速な対応」などにある一方で、新電力会社は「料金が安い」点にある。

さらに、「各家庭の電気料金が下がる」と「長期契約によって割引となる料金メニューが普及する」の2つは、「今後起こってほしいこと」と「今後起こると思うこと」の両方で高いスコアとなっており、生活者の電気料金に対する関心の高さがうかがえる。

安くなることに魅力は感じるものの、新電力会社には安定供給ができるのかなどの不安が拭えていないのも現状だ。しかし、新電力会社には将来性も期待されており、今後の発展に注目が集まっている。

今回はガス自由化についての調査も実施

ガス自由化について「内容まで知っている」「内容は分からないが、自由化されることは確かに知っている」と答えた人は合わせて28.7%、「内容まで知っている」人は3.6%。

現在の電力自由化の認知(62.2%)はもちろんのこと、1年前の電力自由化の認知(46.9%)に比べても低く、電力自由化に比べるとまだ認知は進んでいない。

ガスの変更意向は「すぐにでも変更したい」「変更する方向で検討したい」を合わせると15.0%となる。自由化1年前の電力変更意向(16.9%)に比べてやや低い。

なお、今回の調査の概要は以下の通り。

1.「電力自由化について知っていますか。」

  • 内容まで知っている:8.9%
  • 内容は知らないが、自由化されることは知っている:55.3%
  • 見聞きしたことがある:24.2%
  • 知らない:16.3%
電力自由化に関する認知

電力自由化に関する認知

2.「あなたは今後、電力の購入先の変更を検討したいと思いますか。」

  • すぐにでも検討したい:3.9%
  • 変更する方向で検討したい:17.1%
  • 検討はするが、変更するとは限らない:59.0%
  • 特に検討はしない:20.0%
電力購入先の変更意向

電力購入先の変更意向

3.「電力購入先の変更意向・事前申込での電気料金の値下げの関係」

変更意向者(21%を100%とした場合)のうち56%が月額1000円の電気料金値下げで変更を検討。事前申込での変更意向は、「必ず事前申込」(2%)、「事前申込する方向で検討」(9%)を合わせ11%となり、変更意向全体(21%)の約半数を占める。

※変更意向の有無に関係なく、調査対象5000名に電気料金の値下げ額について聞いた場合は、約半数が月額1000円の値下げで「変えてもよい」と回答。

「電力購入先の変更意向・事前申込での電気料金の値下げの関係」

「電力購入先の変更意向・事前申込での電気料金の値下げの関係」

4.「電力会社と新電力会社のイメージ」

従来の電力会社のイメージは以下の点で新電力会社を上回っている。

  • 「信頼できる」(37%)
  • 「安心できる」(29%)
  • 「技術力がある」(28%)
  • 「誠実・まじめな」(14%)
  • 「品質の良い」(9%)
  • 「規模が大きい」(22%)

一方で、新電力会社は以下の点で従来の電力会社を上回る結果となった。

  • 「将来性がある」(15%)
  • 「成長力がある」(13%)
  • 「好感が持てる」(10%)
「電力会社と新電力会社のイメージ」

「電力会社と新電力会社のイメージ」

5.電力会社と新電力会社のベネフィット評価

従来の電力会社に感じるベネフィット

  • 「安定供給」(35%)
  • 「日常の点検やメンテナンス」(23%)
  • 「災害時の迅速な対応」(18%)

新電力会社に感じるベネフィット

  • 「月々の電気料金が安い」(15%)
電力会社と新電力会社のベネフィット評価

電力会社と新電力会社のベネフィット評価

6.今後エネルギーに関して起こって欲しいこと、起こると思うこと

「今後起こってほしいこと」

  • 「各家庭の電気料金が下がる」(88%)
  • 「長期契約によって割引となる料金メニューが普及する」(45%)
  • 「各家庭の省エネ化が進む」(45%)など。

「今後起こると思うこと」

  • 「各家庭の電気料金が下がる」(55%)
  • 「長期契約によって割引となる料金メニューが普及する」(27%)
  • 「価格比較サイトでの電力比較が普及する」(25%)など。

7.「あなたはこの家庭用ガスの小売自由化についてご存知でしたか。」
  • 内容まで知っている:3.6%
  • 内容は知らないが、自由化されることは知っている:25.1%
  • 見聞きしたことがある:24.6%
  • 知らない:46.7%
.電力会社と新電力会社のベネフィット評価

電力会社と新電力会社のベネフィット評価

8.「あなたは今後ガス購入先の変更を検討したいと思いますか。」

  • すぐにでも検討したい:2.5%
  • 変更する方向で検討したい:12.5%
  • 検討はするが、変更するとは限らない:48.8%
  • 特に検討はしない:36.2%
ガス購入先の変更意向

ガス購入先の変更意向

電力の購入先の変更意向は、「すぐにでも変更したい」(3.9%)、「変更する方向で検討したい」(17.1%)を合わせて21.0%。これに「検討するが、変更するかどうかはわからない」(59.0%)という「検討意向」までを含めると80.0%に達する。

電力自由化への関心は着実に高まってきているものの、具体的な検討については購入先や商品内容などが明らかになってからと考える人が多い。

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