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フルSiCを採用した鉄道用VVVFインバーターに「優秀省エネルギー機器賞」

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フルSiCを採用した鉄道用VVVFインバーターに「優秀省エネルギー機器賞」

NEDOは、NEDOプロジェクトの成果として、三菱電機が開発した「鉄道車両用フルSiC適用電力回生・高調波損失低減システム」が、日本機械工業連合会(東京都港区)が実施している「第36回優秀省エネルギー機器表彰」の経済産業大臣賞を受賞したと発表した。

今回受賞した製品は、ダイオードのみSiC(シリコンカーバイド(炭化ケイ素))化した「ハイブリッドSiC」から、さらにトランジスタもSiC化した「フルSiCパワーモジュール」を適用したVVVFインバーター装置(交流モータを任意の周波数と電圧で駆動させる可変電圧可変周波数制御装置)。本装置は小田急電鉄の通勤車両1000形リニューアル車に搭載され、世界初の営業線適用を果たしている。

通勤車両1000形リニューアル車は、本製品の採用により、機器の小型・軽量化とブレーキ時の回生電力量の大幅向上を実現。省エネ効果の検証では、主回路システム(VVVFインバーター制御装置、モーター、ブレーキ装置など)として従来比で約40%の省エネ効果を確認している。

これにより、小田急電鉄・三菱電機は、「第12回エコプロダクツ大賞」において、通勤車両1000形が「エコプロダクツ大賞 優秀賞」を受賞している。

優秀省エネルギー機器表彰とは

優秀省エネルギー機器表彰は、日本機械工業連合会が省エネルギー推進の国策に呼応して、1980年度より毎年実施しているもの。優秀な産業用省エネルギー機器の開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献していると認められる企業、企業グループを表彰する制度で、これにより優秀な省エネルギー機器の普及を図るとともに、省エネルギー機器の開発を促進することを狙いとしている。

第36回(平成27年度)優秀省エネルギー機器表彰では、経済産業大臣賞を受賞した前述のシステムのほか、ジャパン マリンユナイテッドの「海気象データ利用最適航路探索システム(Sea-Navi)」、アマダホールディングスの「変種変量・ワイドレンジ対応ファイバーレーザマシン(ENSIS-AJシリーズ)」が資源エネルギー庁長官賞を、10件が日本機械工業連合会会長賞を受賞した。

ジャパン マリンユナイテッドのSea-Naviは、海気象影響が船舶の燃料消費に及ぼす特性を厳密に考慮し船舶の運航を最適化することにより、省エネルギー化を実現するシステムである。

アマダホールディングスのファイバーレーザマシン(ENSIS-AJシリーズ)では、省エネ等の市場要求に応えるともに、ワイドレンジ加工、自動化、操作性向上など、顧客のニーズにも応える製品として開発された。

なお、本賞の表彰式は、2月4日に行われた。


SiCは、ケイ素と炭素の化合物で、これを用いて作った半導体デバイスと従来のシリコン半導体デバイスを比べると、内部の電力損失が1/100と小さく、高い周波数・高い温度(300℃程度まで。Siの場合は100℃程度まで)で使用することができる。

【参考】
NEDO - NEDOプロジェクトの成果に「経済産業大臣賞」

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