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東京・虎ノ門ヒルズに深さ約30mの「大規模蓄熱槽」 高効率の空調システム

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東京・虎ノ門ヒルズに深さ約30mの「大規模蓄熱槽」 高効率の空調システム

一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターは、時間帯・季節ごとの電力需要格差を縮小する、電力負荷平準化効果に優れたシステム・機器を公募して表彰する「デマンドサイドマネジメント表彰」の2016年度の公募結果を発表した。

最上位賞である「経済産業省資源エネルギー庁長官賞」は、森ビル・日本設計による、虎ノ門ヒルズに導入した超高効率熱源・空調システム「中温冷水システムと熱源最適運転計画の構築」の取り組みが受賞した。(1)電力負荷平準化効果が高いこと、(2)省エネルギー性に優れていること、(3)ZEB(ゼブ:ゼロ・エネルギー・ビル)を実現する技術の一つとして普及が期待できること、が評価された。

その他、「一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞」には、小諸市などによる「小諸市低炭素まちづくりに向けた官民一体プロジェクト~下水熱利用ヒートポンプなど省エネ・負荷平準化対策の普及~」など3件、「一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター振興賞」は、ダイキン工業による「冷媒R32を採用した店舗・オフィス用エアコン」「年間を通して効率向上を行ったデマンド制御搭載のVRVシステム」など4件の取組みが選ばれた。なお表彰式は、6月6日、東京都内にて開催された。

虎ノ門ヒルズに深さ約30mの大規模蓄熱槽

森ビルが虎ノ門ヒルズに導入している中温冷水を利用した高効率空調システム「LOBAS(Low-carbon Building and Area Sustainability)」は、深さ約30mの大規模蓄熱槽とヒートポンプを活用した、高い環境性能をもつオール電化の空調システムである。夜間電力を利用して冷房用の冷水と暖房用の温水を蓄熱槽に蓄え、昼間の空調に利用する。

また、冷房時に発生する排熱で暖房用の温水を同時に製造するほか、省エネルギー性の高い中温冷水(13℃)を冷房に利用する等、エネルギー効率を高める工夫もしている。これらの取り組みにより、従来方式と比較してCO2排出量を約30%削減した。

また、入居するテナント向けにエネルギー使用量を可視化する「エネルギーWEBシステム」を導入。室内のエネルギー使用量をリアルタイムに把握し、エネルギーの無駄をなくすことができ、テナント専用部の省エネ対策を促進する。

電力負荷平準化、ピークカット

電力負荷平準化とは、時間帯や季節ごとの電力需要格差を縮小する努力をいう。電気は常にピーク需要にあわせて設備を建設しなければならず、格差の拡大は設備の利用率を低下させ、電気を供給するコストの上昇につながる(電気事業連合会のウェブサイトより)。

2014年4月に施行された「改正省エネ法」や、同年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」を踏まえると、電力負荷平準化は、エネルギーの需給両面から引き続き長期的、総合的かつ計画的に講ずべき施策であり、省エネルギーの推進、地球温暖化防止などにも寄与する重要な施策となる。

電力負荷平準化対策には、電力需要のピークシフトやピークカットに寄与するヒートポンプ・蓄熱システムや蓄電池等の負荷平準化機器が用いられている。

「デマンドサイドマネジメント表彰」制度とは

「デマンドサイドマネジメント表彰」制度は、電力負荷平準化システムの普及・社会啓蒙を目的に、電力負荷平準化に資すると認められるシステム(機器を含む)(電力負荷平準化システム)を広く公募し、そのうち特に優れたものを表彰する制度。

本表彰は、2014年度(第16回)まで実施していた「電力負荷平準化機器・システム表彰」を見直し、表彰対象の拡大および応募方法の一部を変更して実施しているもの。

【参考】
森ビル - 森ビル、平成28年度デマンドサイドマネジメント表彰「経済産業省資源エネルギー庁長官賞」受賞

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