> > 産総研、安価な新型蓄電池を開発 リチウムイオン電池のかわりとして期待

産総研、安価な新型蓄電池を開発 リチウムイオン電池のかわりとして期待

 印刷 記事を保存
20160610

図 金属リチウム負極と組み合わせた共融系二次電池(図は放電している状況)

産業技術総合研究所は8日、三菱自動車工業と共同で、安価で環境に優しい共融系液体を用いた二次電池(共融系二次電池)を開発したと発表した。世界で初めて正極側の活物質に共融系液体を利用した二次電池二次電池で、レアメタルフリーの共融系液体は電解液の役割も兼ねる。高エネルギー密度を有するレドックスフロー電池への展開に期待される。

今後は、負極側にも共融系液体を用いた全共融系型二次電池を含め、優れた性能を示す実用的な共融系電池の開発を推進していく計画だ。

研究の概要

二種類の固体物質を共融点組成で混合すると、凝固する温度が大幅に低下する。レアメタルを含まない安価な三塩化鉄六水和物(FeCl3・6H2O)と尿素(CO(NH2)2)を共融点組成で混合して共融系液体(※)とし、これを正極側の活物質として用いた。

正極側の電解液を別途必要とせず、また固体で問題になる構造劣化が生じない点が、電池を構成する上での大きな利点となる。

金属リチウムの負極と組み合わせると、電圧が約3.4V、正極側の体積容量(共融系液体の体積当たりの容量)141mAh/cm3の二次電池として動作した。

なお、実証では、温度が高い場合(40度)は理論容量の97%まで放電電流量が得られたが、温度の低い場合(25度)は60%にとどまり、この改善を今後の課題としてあげる。

(※全文:1657文字 画像:あり 参考リンク:あり)

  • まだ会員登録されてない方

    新規会員登録無料
  • 既に会員登録されている方

    ログイン

会員登録3つの特典

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2018 日本ビジネス出版. All rights reserved.