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東京オリンピックのメダル、金属リサイクルでつくろう ネットで署名募集中

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東京オリンピックのメダル、金属リサイクルでつくろう ネットで署名募集中

使用済み電子基板のリサイクルから得られた金を用いて作った金メダルの試作品

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの金銀銅メダルを、みんなで回収したリサイクル原料でつくろうと提言するエコマテリアル・フォーラム(茨城県つくば市)は、インターネットで署名活動を行っている。

日本は世界の中でもリサイクルが進んだ国である。また使用済み電子機器のなかに大量の金などの希少金属が含まれていることも「都市鉱山」として知られている。

エコマテリアル・フォーラムは、オリンピックを持続可能性を意識した取り組みにするために、そのシンボルとして、日本の誇るリサイクル技術で、オリンピックのメダルを都市鉱山100%でつくろうと呼びかけている。

この取り組みの鍵となるのは、オリンピック・パラリンピックのメダルを作成する際に必要になる原材料の金などを調達する際に「廃電子機器等からリサイクルされた二次原料であること」を調達条件として明示し、それを国内外に広く知らしめることだ。リサイクルならば何でもいいといのではなく、「みんなが集めた小型家電」であることもアピールポイントとなる。

すでに小型家電リサイクル制度などでみんなが回収した使用済み携帯電話機などが集められているので、それらの制度を生かして協力すれば、この調達条件は容易に満たすことができ、日本中のあちこちでみんなの手で回収された使用済み電子機器がオリンピック・パラリンピックのメダルに生まれ変わることができるという。

インターネット署名は、こうした思いを、これまでオリンピックのメダル製造に携わってきた財務省造幣局とメダルの性状・デザインを決める2020東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に伝えるために、500人の賛同者を集めるため取り組んでいるものだ。7月19日12時時点での賛同者は450人。本記事末尾のリンクから署名することができる。

なお、リサイクルだけでメダルの量が賄えるのか、不純物は入らないのかなど、詳しい情報は、記事末尾のサステイナビリティ技術設計機構の特設ホームページに掲載している。

エコマテリアル・フォーラムは、材料を中心とした先端的科学・技術の多分野における調査・研究・開発などの活動を行っている、一般社団法人未踏科学技術協会内に設置された、研究会。高品質で、しかも、人にも環境にも優しい材料を「エコマテリアル」をテーマとしている。


エコマテリアル・フォーラムは、今回の取り組みに対する思いを以下のように説明している。

アスリートを顕彰するにふさわしい素材

この使用済み電子機器は発展途上国などに不法に投棄されるとそこに含まれる有害物質で廃電子機器汚染という重大な環境問題を引き起こしているが、日本では小型家電リサイクル法が制定されて、有害物質を処理し希少金属を取り出す取り組みが進んでいる。

かつてはリサイクル原料というと「安くすませた格落ち原料」のようなイメージが強かったが、今は、得られる品質は高い技術で保証され、かつ、持続可能性や地球環境を考えて将来を志向する取り組みとして多くの人たちの努力が結集したものとなっており、世界のアスリートを顕彰するにふさわしい素材といえる。

これからリサイクルに取り組む国のモデルに

このリサイクルの取り組みをオリンピック・パラリンピックの機会に世界中に知ってもらうことは、これからリサイクルを進めようという国々だけでなく、廃電子機器汚染に苦しむ国々や、金などの天然資源の不法採掘などで困っている国々にも大きな望みを与えることができる。

市民もリサイクル協力で大会に参加

また、市民も、自分たちがリサイクルとして集めた電子機器がメダルになってオリンピック・パラリンピックの入賞者を飾っているのだと思うと、オリンピック・パラリンピックに少しでも参加できた気持ちを持つことができる。

100%リサイクル原料のメダルは前例なし

エコマテリアル・フォーラムによると、ロンドン・オリンピックでは金メダルの金は鉱山会社の寄付によるものだった。一方、リオデジャネイロ・オリンピックの銀と銅のメダルも30%のリサイクル原料が使われているとされている。

また、金は持続可能な方法で得られたとなっているがリサイクルとはいわれていない。2020年の東京オリンピック・パラリンピックではメダルの100%をみんなの手で集めたリサイクル原料で賄うことで、世界のリサイクルのシンボルとなるような取り組みになる。

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