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佐賀県のゴミ処理工場でCO2回収プラントが稼働 藻の培養・農作物栽培に活用

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佐賀県のゴミ処理工場でCO2回収プラントが稼働 藻の培養・農作物栽培に活用 二酸化炭素分離回収プラント

東芝(東京都港区)は、10日、佐賀市の清掃工場に納入した二酸化炭素分離回収プラントが、今月26日から稼働すると発表した。

このプラントは、ごみ処理過程で発生する排ガスから二酸化炭素を分離回収できる。回収した二酸化炭素は、藻類の培養や農作物の栽培等に活用するために、同市が事業者に売却する。同プラントで1日に回収できる二酸化炭素は最大10トンの見込みだ。

清掃工場から発生する排ガスの1部から二酸化炭素を分離回収する技術は、同社が火力発電所向けに開発した化学吸収法による技術を適用した。ごみ焼却時に発生する排ガスにアルカリ性のアミン水溶液を接触させ、排ガスから二酸化炭素を吸収し、その水溶液を加熱することにより、二酸化炭素を高純度で分離・回収する。

また、同社は2013年10月に、同市の「清掃工場バイオマス利活用促進事業」において、小型の二酸化炭素分離回収実験プラントを同清掃工場に納入し実証実験を実施している。この実証で8,000時間稼働させた実験データをもとに、農業などに提供可能な高純度の二酸化炭素分離回収技術の検証、清掃工場での回収コストの評価、二酸化炭素の利活用方法の検討などを同市と共同で実施してきた。今回納入したプラントでは、これらの実験結果から、清掃工場固有の排ガスの不純物による影響等を考慮した分離・回収システムを確立した。

同社は、このプラントおよび福岡県大牟田市の二酸化炭素分離回収パイロットプラント等での実績をもとに、同技術の高性能化と適用市場の拡大を推進し、将来的に火力発電プラントと統合された低炭素システムの構築をめざす。

なお、佐賀市は2014年に関係7府省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)が共同で推進している「バイオマス産業都市」に選定された。九州では、ほかに福岡県みやま市、大分県佐伯市などが選定されている。バイオマス産業都市とは、地域のバイオマスの原料生産から収集・運搬、製造・利用までの経済性が確保された一貫システムを構築し、地域の特色を活かしたバイオマス産業を軸とした環境にやさしいまちづくりを目指す地域のことで、2018年までに全国で約100地区が選定される予定だ。

また、同市は今年1月、ユーグレナ(東京都港区)と藻類培養に関する共同研究契約を締結している。

【参考】
佐賀市 - 佐賀市が「バイオマス産業都市」に選定されました
佐賀市 - 株式会社ユーグレナと藻類培養に関する共同研究契約を締結しました

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