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三重県の農業用小水力発電所、年間3億6600万円分のメリット

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三重県の農業用小水力発電所、年間3億6600万円分のメリット

三重県は、青蓮寺ダム取水施設等の施設機能保全のための整備として製造された「青蓮寺用水発電所(三重県名張市)」の運転開始式を8月31日に行うことを発表した。

年間3億6600万円分のメリット×40年

青蓮寺用水発電所の最大発電出力は183kW、年間発電量は510,000kWh。発電による収益は施設の電力料金・修繕費等に充当することで、地区内施設に係る維持管理費軽減を図る。また、青蓮寺用水発電所は青蓮寺ダムの落差を利用した小水力発電で、最大使用水量は0.75立米/s。

青蓮寺用水発電所は、青蓮寺ダム取水施設等の施設機能を保全するための整備として、地元の土地改良事務所の事業により造成された。

この事業は、三重県の西部に位置し、名張市及び伊賀市にまたがる1,066haの農業地帯において、農業水利施設の機能を保全するための整備を行うもの。これにより、施設の維持管理の費用と労力の軽減および農業用水の安定供給を図り、農業生産性の維持及び農業経営の安定を図ることを目的としている。

事業にかかる総費用は71億7400万円で、工事期間は2014年度から2018年度の5年間で、その後40年間を加えた計45年が評価期間となっている。

事業の実施による効果としては、事業を実施しなかった場合と比較して、年間3億1900万円相当の作物生産量の維持、3700万円相当の農産物の品質維持、600万円相当の営農経費節減、30万円相当の維持管理に係る経費節減、400万円相当の地域用水機能の維持が期待できる。これらの合計として年間3億6600万円相当の事業効果の発現が見込まれ、農業経営の安定が図られる。

新たな水路敷設や補修も行う

事業開始から3年目を迎える2016年度は、主要施設である取水工に小水力発電のための発電機と水車を設置する予定。この取水工は、現在山の斜面に建設されているが、小水力発電施設の建設に伴い、将来の維持管理を容易にするため管理用道路を新たに建設する。幹線水路の補修・補強については、美旗サイホンの着手が予定されており、新規路線として市道と県道下に付け替える予定。ほか、松橋・予野サイホンの改修も予定されており、現在事業の最盛期を迎えている。

平成27年度の工事施工状況

平成27年度の工事施工状況

青蓮寺用水発電所の運転開始式は、現地にて2016年8月31日(水)15時~16時まで行われる予定。東海農政局木曽川水系土地改良調査管理事務所が主催し、運転開始セレモニー、挨拶、施設概要説明、来賓祝辞が行われる。運転開始式の取材も可能なため、希望者は東海農政局まで連絡すること。

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