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次に活性化する分野はどこだ? 環境省の平成29年度概算要求まとめ

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環境省は平成29年度予算概算要求を公表した。総額は前年度当初予算比4%減となる1兆1762億円。重点施策として、「東日本大震災からの復興・創生」と「循環共生型社会の構築」をあげる。

「東日本大震災からの復興・創生」では、中間貯蔵施設の整備、除去土壌等の搬入・適正管理、減容・再生利用等、福島県における取組みなどを盛り込んだ。

「循環共生型社会の構築」では、「地球温暖化対策」「生物多様性の確保」「資源循環の実現」の3本柱で施策を展開。「地球温暖化対策」では、2030年度までに日本が排出する温室効果ガスを2013年度比で26.0%削減する目標達成に向けた取組み等を実施する。

具体的には、国民に向けては、地球温暖化対策のための国民運動「COOL CHOICE(=賢い選択)」を強化。新規事業として、省エネ家電等への買い替えを促すCOOL CHOICE推進事業に98億8,800万円、低炭素型の行動変容を促す情報発信(ナッジ)による家庭等の自発的対策推進事業に20億円を計上した。

業務・住宅の低炭素化に向けて、事業所空調等の廃熱や湧水等の未利用資源の効率的活用による低炭素社会システム整備推進事業(25億5000円)にも取り組む。

炭素に価格を設定することで、企業等のCO2を排出を削減する仕組み「カーボンプライシング」の導入可能性調査事業(2億5,000億円)も新規事業として盛り込んだ。

「資源循環の実現」では、食品廃棄物等リデュース・リサイクル推進事業費に、前年比2.3倍の8,000万円を予算措置している。

地球温暖化対策等、主な重点施策の概要と要求予算額は以下のとおり。金額は百万円単位。( )内は前年度。

地球温暖化対策

地域における再エネ・省エネの普及促進

  • 再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業(経済産業省連携事業)7,500(6,000)
  • (新)風力発電等に係るゾーニング導入可能性検討モデル事業 300(0)
  • 上下水道システムにおける省CO2化推進事業(一部厚生労働省・国土交通省連携事業) 3,400(2,400)
  • 低炭素型廃棄物処理・リサイクル設備導入の支援 3,900(2,900)
  • 廃棄物焼却施設の余熱等を利用した地域低炭素化モデル事業 500(200)

民生部門(業務・住宅)における低炭素化の促進

  • 賃貸住宅における省CO2促進モデル事業(国土交通省連携事業)4,500(2,000)
  • 業務用施設等における省CO2促進事業(一部経済産業省・国土交通省・厚生労働省・農林水産省連携事業)8,000(5,500)
  • (新)廃熱・湧水等の未利用資源の効率的活用による低炭素社会システム整備推進事業 2,550(0)
  • (新)脱フロン社会構築に向けた業務用冷凍空調機器省エネ化推進事業(一部国土交通省連携事業) 6,300(0)

運輸部門(物流・交通)における低炭素化の促進

  • 物流分野におけるCO2削減対策促進事業(国土交通省連携事業) 5,200(3,700)
  • トラック・バスにおける低炭素化の推進(国土交通省・経済産業省連携事業)3,965(3,965)

金融、社会システムの低炭素化の促進

  • 地域低炭素投資促進ファンド事業 8,000(6,000)
  • ESG投資など環境金融の充実・強化 4,868(4,068)

国民運動「COOL CHOICE」の抜本的強化等

  • (新)省エネ家電等COOL CHOICE 推進事業 9,888(0)
  • 地球温暖化対策の推進・国民運動「COOL CHOICE」強化事業 2,000(1,700)

カーボンプライシングの検討

  • (新)カーボンプライシング導入可能性調査事業 250(0)
  • 税制全体のグリーン化推進検討経費 26(26)

長期の大幅排出削減に向けた戦略的取組

  • 未来のあるべき社会・ライフスタイルを創造する技術イノベーション事業 2,500(1,900)
  • 再エネ等を活用した水素社会推進事業(一部経済産業省連携事業)9,000(6,500)
  • (新)低炭素型の行動変容を促す情報発信(ナッジ)による家庭等の自発的対策推進事業2,000(0)
  • CCSによるカーボンマイナス社会推進事業(一部経済産業省連携事業)6,000(6,000)
  • (新)パリ協定等を受けた中長期的温室効果ガス排出削減対策検討調査費 552(0)

「気候変動の影響への適応計画」を踏まえた取組

  • 気候変動影響評価・適応推進事業 1,169(429)
  • (新)オリンピック・パラリンピック暑熱環境測定事業 31(0)
  • クールシティ推進事業 42(43)
  • 熱中症対策推進事業 71(80)
  • (新)廃棄物・リサイクル分野における気候変動影響の分析及び適応策の検討 25(0)

国際的取組

  • 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)シリーズによる地球環境観測事業等 4,645(4,464)
  • 二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業及び基盤整備事業 12,420(9,920)
  • 我が国循環産業の戦略的国際展開・育成事業 415(390)・環境技術実証事業 110(92)
  • (新)パリ協定実施に向けた途上国能力開発支援拠出金 200(0)
  • (新)G7が牽引するCO2削減に貢献する持続可能な開発目標の実施 200(0)
  • (新)アジア・太平洋地域の災害廃棄物対策強化支援事業 30(0)

資源循環の実現と安心・安全の確保

資源循環の実現に向けた取組等

  • 大規模災害に備えた廃棄物処理体制検討事業 872(4)
  • 国内外の適正な資源循環の推進など施策の充実に向けた検討(廃棄物処理法、バーゼル法)
  • 富山物質循環フレームワーク等国際動向を踏まえた、次期循環型社会形成推進基本計画等検討事業 114( 51)
  • 食品廃棄物等リデュース・リサイクル推進事業費 80(35)
  • ITを活用した循環型地域づくり基盤整備事業 97(100)
  • 産業廃棄物処理業のグリーン成長・地域魅力創出促進支援事業 100(100)

安心・安全を確保するための取組等

  • 化学物質のリスク管理強化など施策の充実に向けた検討(化学物質審査規制法)
  • 土壌汚染の管理適正化など施策の充実に向けた検討(土壌汚染対策法)
  • 土壌汚染対策費 311(288)
  • PCB廃棄物の適正な処理の推進等 8,030(5,850)
  • 自動車排出ガス・騒音規制強化等推進費 243(181)

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