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豊洲・築地市場の盛土未実施問題、「いつ、誰が」決定したか不明

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豊洲・築地市場の盛土未実施問題、「いつ、誰が」決定したか不明

東京都の小池百合子知事は30日の記者会見で、築地市場(中央区)の移転先である豊洲市場(江東区)の建物の下で、土壌汚染対策にあげた盛土が行われていなかった件について、「いつ、誰が決定したか」を明確にするのは難しいとの都の検証結果を報告した。

また、東京都は同日、豊洲市場(江東区)用地において、リスク管理の一環として実施している地下水のモニタリング調査において、初めて土壌汚染対策法における地下水基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたと発表した。なお、地下水は決められた観測井戸から採水したもので、盛土をしていなかった建物下の地下空間からのたまり水とは異なる。

土壌汚染対策を担当するのは土木のセクション

小池知事は、豊洲市場の盛土問題については、都の職員に対して、9月末までに自己検証をするよう指示していた。

まず、建物の下に地下空間を設けること、そして盛土をしないことは、基本設計から実施設計完了に向けた5段階の流れの中で、段階的に固まっていったということが考えられ、「『いつ、誰が』という点についてはピンポイントということで指し示すのはなかなか難しい。逆に言えば、それぞれの段階で、何か流れの中で、空気の中で進んでいったということで、それぞれの段階において責務が生じるものと考えている」と述べた。

また、都は、ホームページや都議会への答弁で、建物の下も盛土があるというような説明をし続けており、都議会や都民等への説明責任を果たしてこなかった。この点については、土壌汚染対策を担当する土木のセクションと、それから建物建設を担当する建築セクションとの縦割りによる連携不足など、組織運営上の問題に行き着くと言わざるを得ないとした。

全9回の地下水モニタリング調査の結果で判断

地下水モニタリング調査結果

今回の地下水のモニタリングは第8回の調査として実施されたもので、結果(速報)として、全201カ所の観測箇所のうち、5街区(青果棟)の2カ所において、基準値を1.1~1.4倍超えるベンゼンが、また、1カ所において基準値を1.9倍超えるヒ素が検出された。

この結果について、今後、土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会、専門家会議および市場問題プロジェクトチームにおける検証を踏まえて、適切に対応していくとしている。

小池知事は、全9回の地下水のモニタリング調査を行うまでは、安全性の確認が不十分だとして、豊洲市場への移転を延期している。9回目の調査は、11月に採水をして、1月に結果を公表する。

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