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順天堂大学の病院が米LEED認証を取得 輻射空調システム・リサイクル建材採用

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順天堂大学の病院が米LEED認証を取得 輻射空調システム・リサイクル建材採用

LEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得した順天堂医院B棟

順天堂(東京都文京区)と清水建設(東京都中央区)は、12日、計画した順天堂大学医学部附属「順天堂医院」のB棟(文京区本郷)が、アメリカのLEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得したと発表した。この認証取得は、国内では初の事例となる。

認証を受けた順天堂医院B棟は、「世界に誇れるエコホスピタル」を目指し、2016年4月に竣工した。規模は、建築面積2,786平方メートル、延床面積45,089平方メートル、地下3階、地上21階建ての病院だ。同認証取得で、評価された主な点は、下記の通り。

  • 清水建設独自の輻射空調システムによる省エネと快適性の向上
  • 地震時に各種設備を継続稼働させるBCPの重点項目
  • 医療機器洗浄・設備用水まで含めた節水
  • 屋上庭園等による敷地緑化
  • リサイクル建材の採用
  • 施工中の室内環境管理
  • 設計施工一括請負による意匠・構造・設備・施工の緊密連携性

LEED-Healthcare版の認証取得では、設計終了時に設計審査、施工終了時に建設審査をそれぞれ受審する。審査の対象分野は、

  1. 持続可能な立地
  2. 水効率
  3. エネルギー・大気
  4. 資材・資源
  5. 室内環境品質

からなる主要5分野と、

  1. 設計革新性
  2. 地域特性への対応

からなる連動2分野の計7分野だ。なお、同認証はアメリカの基準により審査されるため、日本の基準に合致しない審査項目が含まれることから、今回のB棟では、日本の基準に即した審査項目を取捨選択し、審査を受けた。その結果、64点(110点満点、60点以上が認証取得)と評価され認証を取得した。

LEEDは、米国グリーンビルディング協議会(USGBC)が主宰する建築環境の総合性能評価指標。環境先進企業の環境ブランディングおよび建物の売買・テナント誘致のための差別化の指標や、ファンドの建物性能評価基準等として活用されている。同認証を取得した建物は、110カ国で約3万1千件におよぶ。

今回、同病院が認証取得したHealthcare(医療施設)版は2011年に新設されたもので、世界でもまだ36件しか取得例がない。順天堂と清水建設は、このHealthcare版の新設後、同B棟において認証取得を目標としたが、既にB棟の設計が終了していたため、限られた時間で設計内容を見直し、認証取得に挑戦した。

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