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毎年1兆kWhの「捨てられる熱」向け 熱電変換技術・材料の開発事業、2次公募

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毎年1兆kWhの「捨てられる熱」向け 熱電変換技術・材料の開発事業、2次公募

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、熱電変換材料に関する新技術・新材料の研究開発事業について、2017年2月3日より2次公募を開始した。対象は、企業や大学など。応募締め切りは2月24日まで。

「熱電変換」の新しい技術や材料を探す

この事業は、NEDOの「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発」プロジェクト。今回は同プロジェクトの計8種類ある委託事業のうち、「熱電変換材料」に関して、これまでに取り組めていない新たな技術・材料等を発掘し、本格研究への移行の可能性を確かめることを目的に小規模な研究開発を公募する。

熱から直接発電できる「熱電材料」を利用した熱電変換技術は、運輸・産業・民生など、各分野に広く適用出来るポテンシャルを有しており、実用化・普及が期待されている。しかしながら、現在の熱電材料は、その性能指数の向上が大きな課題となっており、高い発電効率を実現する革新的な熱電モジュールが求められている。

この研究開発においては、熱電発電の経済性向上や高性能化を目指すとともに、低コスト化や長寿命化に資する技術開発を進め、更にはこれらの熱電材料を利用した熱電モジュールを開発する。なお、事業全体の基本計画において、熱電変換材料については達成目標として下記が設定されている。

中間目標(2017年度末)

  • 性能指数 ZT=1 を有する有機材料の開発
  • 性能指数 ZT=2 を有する無機材料の開発

最終目標(2022年度末)

  • 性能指数 ZT=2 を有する有機材料の開発及び当該材料を用いたモジュールの開発
  • 性能指数 ZT=4 を有する無機材料の開発及び当該材料を用いたモジュールの開発

事業期間は2017年4月~2018年2月までの予定。経済産業省による、同プロジェクトの2017年度の概算要求額は12.5億円だ。

空気中に放出される膨大な熱エネルギーを回収せよ

NEDOでは2015年度より「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発」プロジェクト(事業期間は2022年度まで)を実施している。

この事業では、年間1兆kWhにものぼると試算されている、環境中に放出される未利用熱エネルギーの効率的な再利用に注目し、広域に分散した熱を有効利用する技術の基盤となる熱マネージメント技術として、熱を逃さない技術(断熱)、熱を貯める技術(蓄熱)、熱を電気に変換する技術(熱電変換)等の技術開発を一体的に行う。

これにより、未利用熱エネルギーを経済的に回収する技術体系を確立することなどを目指すもの。同プロジェクトによる2030年度のCO2削減量は、約448万トン/年を見込む。

第1回公募の概要

なお、この事業の第1回目にあたる公募は2015年度に実施された。予算額は、2015年度・2016年度分合わせて1件あたり2000万円以内。第1回目公募で募集されたカテゴリーは下記の通り。

カテゴリA「新規革新的熱電変換材料の研究開発」

これまで知られていない熱電変換材料・メカニズムに関する研究(厳密な新規性を定義するものではなく、熱電変換技術・材料として広く知られているものでないことを指す。)

カテゴリB「既存の熱電変換材料の実用化を確実化する研究開発」

カテゴリAに該当しない熱電変換材料について、その実用化を加速する周辺技術を含む研究(長寿命化や低コスト化、計算科学による材料設計研究を主とするものを含む。)

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