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工場などのクリーンルーム向け、循環風量を3割削減する新空調システム

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工場などのクリーンルーム向け、循環風量を3割削減する新空調システム

置換クリーン空調のシステム概念図

清水建設(東京都中央区)は1月23日、置換空調技術を応用したクリーン空調システム「置換クリーン空調」の開発を発表した。適用対象は、要求清浄度が比較的低い電子デバイス工場のクリーンルームなど。

クリーンルームの天井に設置不要

このシステムは、クリーンルームの生産効率向上と省エネルギーに寄与することを目的に開発された。

最大の特徴は、クリーンルームの天井部に空調設備を設置する必要がないこと。清浄冷気をクリーンルームの床面に向って吹き出し、生産装置などの内部発熱により温まった室内空気と置換をする。そうすることで室内空調と作業エリアの清浄化を行う。

吹き出し口から床面に向かって微風速で供給される清浄冷気は、室内空気との比重差により、空間下部からたまって温度成層を形成する。そのため、空調領域を床面から2m程度の高さまでの作業エリアに限定することができる。

さらに、生産装置やヒトが発する熱によって温まった室内空気は、上昇気流を形成して作業エリアに浮遊する微小粒子を空間上部に搬送し、排出口から排気される。

このため、天井部から清掃冷気を吹き出し、室内全体の空気を攪拌する従来システムと比べ、循環風量を約30%削減できるという。

同社によると、これらにより、既存クリーンルームの階高を最大限活用でき、生産効率が高いより大型の生産装置の導入が可能になる。また、少ない循環風量で確実に換気できるため、省エネ効果も絶大とのこと。

クリーンルームの生産装置が大型化

同社によると、電子デバイス業界では、製品リサイクルの短期化に伴い、製造ラインの更新に要するリードタイムをいかに短縮化するかが大きな課題となっている。一方、生産効率を高めるため、クリーンルームに導入する生産装置は徐々に大型化しており、天井部に設置した空調設備が妨げとなり、新たな生産装置を導入できないケースもあるとのこと。

これらを踏まえ、清水建設では今後、既存クリーンルームの改修および新築案件への適用を目指し、提案活動を進めていく考えだ。

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