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国際会議で決まった名古屋議定書、日本にはどう影響する? 環境省が説明会

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環境省は、名古屋議定書の国内措置案や、最近の国際動向に関する説明会を、東京(2月6日)、大阪(2月9日)、名古屋(2月13日)の3都市で開催する。

説明会では、「遺伝資源の取得の機会およびその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する指針」(以下、ABS指針)の案についての説明が行われる。また、昨年12月にカンクン(メキシコ)で開催された名古屋議定書第2回締約国会合の結果や、諸外国の措置の整備状況等、名古屋議定書に関する国際動向の情報も提供される。なお、ABS指針案は、1月20日から2月18日までパブリックコメントの募集が行われている。

各会場ごとの説明会の詳細は以下のとおり。

東京会場

開催日は2月6日(月)15:00~16:30、開催場所は、虎ノ門スクエア4階会議室(東京都港区虎ノ門1-15-10 名和ビル4階)。

講演プログラムは

  • 名古屋議定書とは(磯崎 博司 上智大学客員教授)
  • 名古屋議定書に関する最近の国際動向(環境省担当者)
  • 遺伝資源の取得の機会およびその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する指針(案)について(環境省担当者)

の3講演が予定されている。

大阪会場

開催日は2月9日(木)15:00~16:30、開催場所は、コンベンションルームAP大阪梅田東 Cルーム(大阪府大阪市北区堂山町3-3日本生命梅田ビル5階)。

講演プログラムは

  • 名古屋議定書に関する最近の国際動向(環境省担当者)
  • 遺伝資源の取得の機会およびその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する指針(案)について(環境省担当者)

の2講演が予定されている。

名古屋会場

開催日は2月13日(月)15:00~16:30、開催場所は、名古屋ダイヤビル171会議室(愛知県名古屋市中村区名駅三丁目16-22)。

講演プログラムは

  • 名古屋議定書に関する最近の国際動向(環境省担当者)
  • 遺伝資源の取得の機会およびその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する指針(案)について(環境省担当者)

の2講演が予定されている。

そもそもABS(Access and Benefit-Sharing)とは?

ABSは、正式名称を「遺伝資源の取得の機会およびその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分」といい、遺伝資源の取得の機会(Access)およびその利用から生ずる利益 (Benefit)の公正かつ衡平な配分(Sharing)の略。生物多様性条約の3番目の目的である、遺伝資源の利用から生じる利益の公正・衡平な配分を規定している。

生物多様性条約ではABSについて、基本的なルールを設定している。そのルールとは

  • 利用者(主に先進国企業)は提供国(主に途上国)の「事前の情報に基づく同意(PIC)」を取得し、提供者と「相互に合意する条件(MAT)」を設定した上で、遺伝資源を利用すること
  • その商業的利用から生じた利益や研究成果を、MATに基づいて提供国に配分すること
  • 遺伝資源を育む生物多様性の保全や持続可能な利用に貢献すること

の3つだ。

ABSを適正運用するための名古屋議定書

名古屋議定書は、正式名称をABSに関する名古屋議定書といい、生物多様性条約で定められたルールの適正な実施を確保する措置を規定している。

名古屋議定書では、遺伝資源の提供国においてアクセス手続きの明確化が規定されている。アクセス手続きを明確化するために

  • PIC根拠法令を整備し、PIC証明書などを発給することや
  • 遺伝資源に関連する伝統的知識の利用に関し地域社会の同意・参加を確保する適当な措置

を講じる事が規定されている。また、遺伝資源の利用国は、自国の利用者による提供国法令などの遵守の促進が規定されている。提供国法令に遵守するために、

  • 自国利用者による提供国法令などの遵守とPIC取得、MAT設定がなされるようにすること
  • 遺伝資源に関連する伝統的知識の利用に関して地域社会の同意・参加を適宜確保すること

が規定されている。

これらのルールを適正化するため、ABSクリアリングハウスでの情報共有などを図ることも議定書内には記載されている。

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