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北越急行で貨客混載のモーダルシフト 省エネ+運転手の稼働時間も削減

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北越急行で貨客混載のモーダルシフト 省エネ+運転手の稼働時間も削減

貨客混載のフロー図

佐川急便(京都府京都市)と北越急行(新潟県南魚沼市)は4月19日、北越急行「ほくほく線」の六日町駅~うらがわら駅間で、旅客列車2本を利用した貨客混載輸送による、トラックに代わる小口宅配貨物の拠点間輸送を4月18日から本格的に開始したと発表した。

この取り組みは、旅客列車を利用することで新たな貨物輸送サービスを提供するとともに、輸送の効率化によりトラックドライバーの運転時間の削減等の省力化と、CO2排出量削減を実現するもの。また、3月に国土交通省より改正物流総合効率化法に基づく、総合効率化計画として認定されている。

両社は、2016年6月に貨客混載事業に取り組むことに合意し、本格稼動を目指して実証実験を重ねてきた。国土交通省の資料によると、小口宅配貨物の拠点間輸送は年間で計245回。これを貨客混載輸送に転換することで、1回の運行でCO2排出削減量は14.0kg-CO2(88%減)、省力化されるトラックの運転時間は1時間(60%減)と試算されている(効果は参考値)。

貨客混載列車となるのは、六日町駅(20:13発)~うらがわら駅(20:50着)の854M電車およびうらがわら駅(21:09発)~六日町駅(21:48着)の857M電車。運行は平日のみで、土・日・祝は貨物輸送は行わない。

今後両社は、駅利用者の利便性向上を目的とした宅配カウンターの設置と、駅構内に不在再配達の荷物引き取り用宅配ボックスの設置について、引き続き検討していく。

カーゴ積み込み作業の様子

カーゴ積み込み作業の様子

モーダルシフトで環境負荷を低減

佐川急便では輸送ネットワークの効率化による配送品質の向上に取り組んでいる。定時運行と安定輸送を実現できる鉄道を幹線輸送に活用することで、渋滞などによる到着遅延を防止できることから安定的な幹線輸送を実現するとともに、モーダルシフトの実施により環境負荷低減にも寄与できると考えている。

北越急行では、地域の公共交通として、沿線自治体等と緊密に連携を図りながら、利便性の向上と利用者の確保に向け、地域に密着した輸送体系を構築に取り組んでいる。貨客混載事業も、地域活性化と駅利用者の利便性向上の観点から実施する。

物流の総合化・効率化を国も後押し

国土交通省は、労働力不足への対応や環境負荷低減への取組を進めるため、昨年10月に改正された物流総合効率化法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律)に基づき、関係者が連携して物流の総合化・効率化を推進する取組みを支援している。

物流総合効率化法の認定を受けることにより、営業倉庫に対する法人税や固定資産税・都市計画税の減免制度や、モーダルシフト等の取り組みに対する計画策定経費や運行経費等の補助を利用することができる。

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