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金属リサイクル事業者4社が合弁会社設立 共同で日本の静脈産業を強化

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スズトクホールディングス(東京都千代田区)、マテック(北海道帯広市)、やまたけ(東京都足立区)、青南商事(青森県弘前市)の4社は5月8日、鉄・非鉄スクラップなどの販売・仕入れなどを共同で行う合弁会社を設立すると発表した。

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合弁会社の名称は、「アール・ユー・エヌ(通称:ラン)」で、各社が25%ずつを出資。2017年7月をめどとして設立する。

今回の合弁会社設立の背景には、資源価格の低迷と国内マーケットの縮小、国内の廃棄物のリサイクル率の頭打ち傾向、リサイクル業者の大規模化とグローバル化による経営環境の変化がある。

4社はこの対策として、共同販売においては、スケールメリットを活かしたビジネスを行う。そのため国内外の大口のオーダーに対して安定して高品質な製品を供給できる体制を整備する。

また、大型船を用いた出荷は、リードタイムが長く、価格変動リスクが高まるが、4社でリスクを分散することにより、近年高まる大型船を用いた出荷のニーズにも対応する。

共同仕入れでは、これまで培ってきた鉄・非鉄スクラップ、廃自動車および廃棄物処理の収集運搬からリサイクル、最終処分にまで対応できる技術力、ノウハウ、ネットワークを活かし、合弁会社を通じて、まずは東日本エリアをカバーする、廃棄物処理及びリサイクルを行うネットワークを構築する。

その他、設備や資材の共同購買、リサイクル技術の高度化に向けた共同研究、海外などの将来的な新事業企画、業務の効率化のためのノウハウの共有なども行う。

なお、4社は東日本各地を拠点に事業を展開し、200万t/年の鉄・非鉄・古紙スクラップ取扱高を有している。

7社の包括業務提携としても共同事業を推進

また4社は、廃棄物処理・リサイクル事業を手掛けるエンビプロ・ホールディングス(静岡県富士宮市)、イボキン(兵庫県たつの市)、中特ホールディングス(山口県周南市)の3社と包括業務提携を締結し、7社による定期的に勉強会や意見交換を行ってきた。

ROSE

今後はグループ名を「ROSE(The Recycle Organization for Sustainable Earth)」としてさらに共同事業を進める予定となっている。

具体的には、7社役員が集う会議を定期的に開催し、「営業企画」「共同の仕入れ」「共同の販売」「技術ノウハウ」「障害福祉事業」「遵法、コンプライアンス」「総務、人事、庶務、事務、会計」「コンピュータシステム」に関する事項について、協力して推進する計画だ。

7社は、以前よりリサイクル事業を取り巻く環境の変化に対する危機感を共有してきたという。

そのなかで4社は経営環境の変化へ対応し、より具体的に共同事業を推進するために、まずは営業エリアの近接する東日本エリアで事業展開する4社で合弁会社を設立することに合意した。

リサイクル事業者を取り巻く環境

世界経済の成長鈍化に伴う資源価格の低迷と国内マーケットの縮小により、リサイクル業者は厳しい経営環境におかれている。

欧米ではリサイクル業者の大規模化とグローバル化が進んでおり、リサイクルメジャーと呼ばれる大手業者による寡占化が進み、近年では日本への進出も始まっている。

一方、日本においては、鉄スクラップ業者の設備稼働率は50%程度との調査結果もあり、廃業する業者が増えている。また、小規模な業者が多く、グローバルに展開する企業はごくわずかとなっている。そうした状況の中、昨今の業界では合従連衡が進んでる。

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