> > 迷惑だなんて言わないで 環境省、産業廃棄物処理業の魅力を高める提言

迷惑だなんて言わないで 環境省、産業廃棄物処理業の魅力を高める提言

 印刷 記事を保存
迷惑だなんて言わないで 環境省、産業廃棄物処理業の魅力を高める提言

社会経済動向を踏まえた産業廃棄物処理業の振興に向けた示唆
こちらをクリックすると拡大します

環境省は5月19日、産業廃棄物処理業の社会的地位の向上や必要な施設立地の促進などを背景として、有識者会議による「産業廃棄物処理業の振興方策に関する提言」を取りまとめ公表した。

この提言は、産業廃棄物処理業が日本の社会経済システムに不可欠なインフラとして、地域と共生しながら持続的な発展を図るための方向性を定めるとともに、国や地方自治体、排出事業者等関係者との連携により、その実現を促すための支援方策の具体的な内容を示すことを目的としている。

同提言では、成長に向けた振興方策として、「先進的優良企業の育成」、「排出事業者の意識改革」をあげている。また、底上げに向けた振興方策としては、「意欲ある企業の支援体制整備」、「優良先進事例のPR・情報発信」をあげている。そしてこれらは、すべてのステークホルダーが連携しつつ実現すべきだとしている。

具体的には「先進的優良企業の育成」で、優良産廃処理業者認定制度の強化と有効活用、電子マニフェストの普及拡大、先進的事業の創出支援、廃棄物分野における低炭素化推進への支援をあげている。

次に「排出事業者の意識改革」では、排出事業者責任についての広報等を国の役割としている。

そして「意欲ある企業の支援体制整備」では、許可事務等の効率化、廃棄物処理・再資源化にかかわる技術等向上支援、環境に配慮した契約・調達の促進、人材確保・育成支援、地域との共生促進支援 が必要としている。

さらに「優良先進事例のPR・情報発信」のためには、表彰制度等の活用による処理業者に対するインセンティブ付けとメディアを通じた情報発信を強化すべきとしている。

良貨が悪貨を駆逐する環境整備が望まれる

同提言では、「先進的優良企業の育成と普及拡大」と「排出事業者の意識向上」を通じて、適正な評価軸の設定による「良貨が悪貨を駆逐する競争環境整備」を行うことが、産業廃棄物処理業者自身による成長を後押しすることになるとしている。

さらに「意欲ある企業の支援体制整備」と「優良事例のPR・情報発信」により、就労環境の改善と人材育成による「業としての魅力向上」を実現できれば、社会インフラとしての産業廃棄物処理業界の持続的発展を期待できると説明している。

その上で同提言は、この振興方策に基づき、国や地方自治体、産業廃棄物処理団体、排出事業者・地域住民のそれぞれが取り組むべき事柄についてまとめている。

循環型社会構築に不可欠な産業廃棄物処理

産業廃棄物処理施設は、廃棄物の適正処理による生活環境の保全および公衆衛生の向上を図る上で必要な施設であり、循環型社会を構築する上で欠かすことのできないインフラとなっている。

また産業廃棄物の収集運搬・処分に関わる業自体が広い意味でのインフラであり、その社会的位置づけは年々重くなってきている。しかし、依然として市民からは迷惑施設として認識されており、その施設の立地に当たっては周辺住民からの反対を受けがちであるのが現状である。

他方、産業廃棄物処理業者の中には、地域社会と連携しつつ、地域の雇用創出、地域経済の発展、地域循環圏の構築等に貢献している者も徐々に出てきており、こうした動きを促進することが産業廃棄物処理業の社会的地位を向上させ、また必要な施設の立地を促進し、さらには循環型社会の構築を進める上で重要となっている。

そこで、環境省は、「産業廃棄物処理業の振興方策に関する検討会」において、2016年度に「産業廃棄物処理業の振興方策に関する提言」の検討を進めてきた。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.